魚人島2 ページ38
コトアside
船に戻るとみんなが私のところに一気によってきた
コ「え、なになになに……！？」
ペ「おい、コトアやべーよ！！」
シ「船長が！！」
全員「めっちゃ怒ってる！！！」
あーえぇー……
ウ「俺怖くて寝られねぇよ！！」
ア「オーラがエグすぎて気絶しそう！！」
イ「今ベポが抑えに行ってるけど……」
ドアの開く音がする
振り返るとどんよりとしたベポくんが帰ってきた
ペ「ベポ……」
べ「俺もう立ち直れない……
何度も話しかけても全然聞いてくれないし
返ってきてもあぁだけ……
ほんとすみません……」
全員が大きなため息をつく
ペ「ベポでもダメなのか……」
イ「一体なにが原因で……」
うん
ひとつしかないだろう
ふうちゃんが煽ったからァァ……
まさかそんなに怒るなんて……
アザラシくんは留守番だったので事情を知らないようだ
事情を知っている人々が少しずつどんよりしていく
ここは私が行こう
コ「船長が怒っているのは私が原因です
今から部屋を見てくるので皆さん安心してください」
少し安心したような表情になる
シ「理由を話せば分かってくれると思うけど……頑張れよ！！」
みんなにハンカチを振られながら船長の部屋に向かう
あぁ、これは……
やばいな
ドア越しに分かる船長の不機嫌度
ドアをノックする
何も返事がこない
コ「失礼します」
勝手に入るのはどうかと思ったが致し方あるまい
部屋の電気はついていた
コ「船長、先程は私の友人が失礼なことを申し上げてしまい誠に申し訳ありませんでした」
頭を下げる
船長は何も言わない
怖い
コ「船長のことを決して貶しているという訳ではなくて……
なんというか……えーっと……」
怖すぎて言葉が出てこない
ロ「あぁ」
コ「え、あの船長……？」
ロ「あぁ」
コ「いや、あの……さっきからあぁしか言ってない……」
ロ「あぁ」
なんか、様子が変だ
私の言葉が届いていないような……
そういえばさっき
ベポくんも似たようなことを言っていた
その時思い出した
船長は体調が悪いとき同じことしか言わなくなることを
そのようなことを少し前にペンギンくんから聞いた
誤魔化したいけど頭が働かないということなのだろうか
コ「船長、失礼します」
船長のおでこに自分の手を持っていく
熱い、発熱してる
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作者名：ヒツジーヌ x他1人 | 作成日時：2021年4月15日 18時
