【ONEPIECE】夢は短し進めよＪＫその3！ (ページ31)

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魚人島 ①―2 ページ31

フウナside

「........そっか、あの日、、私たちがこの世界に来てから、もう19年たっているんだね」

海の森で一晩過ごした私は起きてからこっちゃんの事やこれからの事を考えていた

「.......北の海でこっちゃんの手配書が出たときはとても焦ったけど、生きていたことが分かって良かった。ONLY ALIVE(生け捕りのみ)って書いてあったから殺されることはない、って思ったけど、やっぱりこっちゃんの安否にはいち早く気づきたかったなぁ」

前世でこっちゃんとはワンピースの話で意気投合した高校で初めての友達且つ親友だった

こっちゃんは弓道部に入部して毎日部活で大変だぁ～なんて言ってたっけ

そもそも同じクラスになっていなかったら、帰宅部だった私には接点の欠片もなかっただろう

それでもワンピースが好き、ということで私たちは巡り会うことができたのだ

それからの出来事は私にとって、とても長い夢のようで、、、、とても短い青春だった

「........(そして、今に至るわけだけど、、、)」

この世界で目標としてきた〝推しに会うこと〟は、この先起きるドレスローザ編で達成されるだろう

ただ、その後は？いったい何を目標に生きていけばいい？

そのときになってみないと分からない、と大人は言うけれど

もしその時が来なかったら？私はまた(・・)暗雲低迷になるのか？

「........(嫌だ、、私はもう独りじゃないんだ)」

そう、生まれ変わってこっちゃんとまた会えるのだ

大丈夫、独りになんてならない

・

・

今でこそ私はチート人間としてこの世界を生きているけど

本当の私はそんな大層な人物じゃない

「私は、いつもなにも出来なかったから(・・・・・・・・・・・)........今度こそ、この世界で〝本当の幸せ〟ってのを、実感してみたいよ」

森の最奥にあるポーネグリフのそばで

静かにただじっと座って

私はこっちゃんを待つ

「........時間(夢)は短いんだから」

早く私の進むべき道を、最も信頼している親友に決めてほしいなぁ