シャボンディ諸島2 ページ30
コトアside
後半組の時間になったので急いで身支度をして外に出た
お金は1円ももっていなかったので船長に頂いた
少しでいいと言ったのだが、なんか多めに渡されてしまった
外の景色はとても不思議だった
ふわふわと広がるシャボン玉
太陽に反射してキラキラ眩しい
なんていうか……
綺麗……
いつまでもぼんやりシャボン玉を眺めている訳にはいかないので頭を振って正気に戻す
他のクルーより買うものが多いのでボヤボヤしてられない
ひとまず必需品が買えそうなところを片っ端から回っていこう
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とりあえず必要最低限の物は買うことが出来た
服とかは自由時間の時にイッカク姉さんと見に行くのでいいとして
あと必要なものは……
そうだ
あれを買おうと思ってたんだ
早足で店に向かう
本当は船長に怒られるから買っちゃダメなんだけど
コ「すいません、タバコありますか？」
店員「あいよ、銘柄は？」
あー種類か
前世の世界での銘柄があるかどうか
まぁ適当でいいか
コ「じゃあ、赤マルで」
店員「あいよ、これでいいか？」
コ「はい、ありがとうございます」
お金を払って急いでポケットにしまう
やましい訳では無いが怒られるのが嫌だ
私がタバコを買ったのはちゃんと理由がある
もし私が万が一また暴走しかけたら
タバコを吸えば少しは収まるのでは？と考えたからである
とある漫画でも自分を落ち着かせる為にタバコを吸っている描写をみた
私はヘビースモーカーではないのであまり効果は期待できないが少しでも可能性があるものは持っておきたい
決して吸ってみたいから買った訳では無い
とりあえず今買うものは買ったので潜水艦に戻ろう とした時、ポケットに入れていたスマホが鳴った
ふうちゃんだろうか
気がついてくれてよかった
フウナ森の最奥で待つ
思わず笑みがこぼれる
やっと、やっと会えるね
コトアうん、急いで行く
コトア走って行く
そう返事をするとスマホをポケットにしまって、荷物を持ち直す
前を向いてまっすぐ歩く
目線の先に見た事のある背中
船長だ
少し距離があるので走っていく
が、少し躓いてしまった
うわっ！
コ「せっ！んっ！ちょー！！」
結果的に転ぶことはなかったが寸前で止まったので船長にめっちゃ怒られた
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作者名：ヒツジーヌ x他1人 | 作成日時：2021年4月15日 18時
