シャボンディ諸島1 ページ28
コトアside
シャボンディ諸島に着いた
私は後半組なのでみんなで留守番だ
海の上に上がるのは久しぶりなのでみんなベッドのシーツを洗濯している
その他にも服だったり下着だったりと色々洗っているのだ
洗濯機などはもちろんないので手洗い
あの島にいた時のことを思い出す
そういえば毎日手洗いしてたなぁと思い出にひたってみる
一通り洗濯が終わって各自休憩をとっていた時
ポケットに入れていたスマホが動いた気がした
あの日取りに行ってから1度も開いていない
忙しかったのもそうだがなかなか開く気になれなかった
おそらく私の情報は全世界に広まっている
人殺しではなかったにしろ、私は殺人鬼
前世からの親友に嫌われるのが怖かった
罵声をあびせられるのが怖かった
そんなことないって分かっているのにどうしても開くことが出来ない
でも、1歩前に進まないと
人気のないところまで移動して恐る恐る開いてみると
やっぱりふうちゃんからのLINEだった
何ヶ月も前から連絡が来ていた
内容は……
フウナこっちゃん、今何処にいるの。
フウナ今魚人島に向かってるよ!
フウナそろそろ魚人島に着くよ!
フウナこっちゃんに会えるといいなぁ!笑
ああ、なんで私
もっと早く見なかったんだろう
ふうちゃんが優しい子だって何年も前から知っていたはずなのに
こんなにも私のことを思ってくれる子なのに
私の馬鹿
自分で自分をぶん殴った
溢れてくる涙を急いで拭って返事を打つ
コトア心配かけて、遅くなってごめんね。
コトア今シャボンディ諸島にいる
コトア明日魚人島に向かう予定だよ!
コトア私もふうちゃんに会いたいなぁ
これでよし……
ふぅと息を吐くと遠くで声がした
ア「おーい！！！コトアー！！！！
次、買い出しだぞー！！！」
コ「はーい！！！！」
走ってアザラシくんの所へ向かう
なんだか体が軽い
清々しい気分だ
今ならなんでも出来そう
コトアのこの時の表情はとても眩しかった
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作者名：ヒツジーヌ x他1人 | 作成日時：2021年4月15日 18時
