海中3 ページ12
コトアside
お風呂を出て着替えをする
私はまだ服を持っていないのでイッカク姉さんのを借りている
少しブカブカだ
袖のところはいつも折っている
ふと、姉さんの視線を感じた
姉さんが見てるのは私の手にある手錠と足枷
鎖を引きちぎったのはいいが外れた訳では無いのだ
正直重いし思うように動かせないから不便で仕方がない
手錠のせいで長袖着れないしみんなのようにかっこいい靴も履けない
壊そうとしたがさすが海楼石と言ったところか
壊れない
そもそもこれは本当に海楼石なのか？
力が出なくなるという話だけど
私自身全く出ない訳では無い
大砲を蹴り返すくらい程度の力はある
スモやんは私に何をつけたんだ？
イ「それ、不便？」
コ「そうでも無いですよ
基本的な力は出せますしまぁちょっと重いくらいです！
イッカク姉さんが気にすることじゃありません！
さぁ、風邪ひく前に髪の毛乾かしましょ！」
あまり納得した様子ではないがとりあえず頷いてくれた
でも確かに……
派手だよなぁ
イッカク姉さんの髪の毛を乾かし終わり今度は私が乾かして貰う番になった
ぶわぁーと熱い風が髪の間を通っていく
眠りを誘われてついウトウトしてしまう
この時間がなんだかんだ好きだ
そんなことを考えていたらいつの間にか終わっていた
イ「はい、おしまい！
ねぇ！いつもお下げだけどさ、たまには違う髪型にしてみない？」
コ「え、違う髪型？」
イ「うん！コトア可愛いから絶対似合うよ！」
コ「うぇええ……！？」
ど、どうしようか……
断りたいけど……
すごく目がキラキラしてなんとも断りにくい……
まぁ1日くらいいいかな
コ「じ、じゃあお願いします？」
イ「OK！このイッカクお姉さんに任せときなさい！」
〜15分後〜
イ「できた！わぁ、可愛い！！
コトア、めちゃくちゃ可愛いよ！似合ってる！」
コ「……///」
ガラス越しに見える自分の顔
編み込みされてハーフアップされた髪
結ばれなかった髪は少しウェーブがかかっている
髪型が変わっただけでこんなにも印象が変わるなんて驚きだ
イッカク姉さんがべた褒めするからつい照れてしまう
恥ずかしい……
コ「も、もう！イッカク姉さん！
そんなに褒めないでください！！」
イ「えーなんでよー！
私は本当のこと言ってるだけよ！」
コ「もう！こうなったら私もやります！！」
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作者名：ヒツジーヌ x他1人 | 作成日時：2021年4月15日 18時
