【アルネの事件簿】元・最凶吸血鬼と記憶喪失の少女 IV (ページ5)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:11,577 hit

▽109話ページ5

貴方side

敷地裏の森だとしたら

ヴェルサス家が近い場所にあるという事だ。

貴「・・・ゆっくり、散策するか。」

ここはなにかと思い出深い森だから。

・

・

・

10分後

貴「・・・ようやく着いた。」

目の前には

懐かしき屋敷の外壁。

数ヶ月ぶりに屋敷を見て、

自分が帰ってきた事を実感させる。

貴「父様と姉様、使用人達には私が外出する事だけ伝えていたはず・・・」

兄様だけ真実を分かっている。

私があいつの城に住んでたことも・・・

貴「・・・この場合、
兄様と最初に会わなければいけないな。」

私は兄様の部屋がある

2階の窓の下に移動する。

道端の小石を数個拾い、

窓の方へ投げつけた。

コンッ

貴「(窓には上手く当たったようだ。あとは兄様が自室に居る事、そしてこの音に気付くかが重要だ。)」

・・・あまり反応がない。

もう一度投げるか、

コンッ

貴「(・・・居ないのかな？)」

カチャ

貴「(っっ、開いた！！)」

フ「なんだろ、何か窓にぶつかった様な音が・・・」

貴「(兄様だ！！良かった！)」

フ「うーん、気のせいか？」

よし、

また小石を投げよう←

貴「(それっ！)」

フ「ｲﾀｯ(°д०॥)✷✸！！？？誰だ！！！！」

貴「兄様！！Aです！」

フ「えっ！？A！？どうしてここに・・・」

貴「あら？私の屋敷に帰ってきただけですよ？何か問題でもあります？ﾆｺﾆｺ(^言^)」

フ「(なんか、(´ºωº｀)怖くね？)びっくりしただけだよ〜！全然問題ないさ！」

貴「それなら良かった！兄様。とりあえずここで私は待ってます。私が屋敷にまだ入れないのはご存知でしょ？」

フ「・・・(はっ！！)うん。そうだったね！分かった！今からそっちに行くよ〜！」

カチャ

兄様は窓を閉めた。

貴「(ﾌﾌ、相変わらず私の言う事に、兄様は甘いですね・・・)」

シスコンだからだな←

そういえば兄様は気付いてたかな？

私が〝兄様〟って言ってることに。