【アルネの事件簿】元・最凶吸血鬼と記憶喪失の少女 IV (ページ36)

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▽140話ページ36

貴方side

まさしく〈異様〉という言葉が合う光景だ。

マナナンガルは机の上に置いてあるティーカップを手に取り、紅茶を注ぐ。

私は黙ったままその様子を見つめてる、、、そんな光景だ。

紅茶を一口飲んだマナナンガルは、余裕の表情でこちらを見つめてきた。

マ「さて、何か話したいことがあるのでしょう？今は気分がいいから、何でも正直に答えてあげるわ！！」

貴「.....そう。」

貴「.....何故メイドたちから血を吸ったの？」

マ「あぁ、そんなの血が欲しかったからよ？吸血鬼ですもの。特に女の血は格段においしいのよ。」

.....吸血鬼の食事の為だけに、メイドたちを襲ったのか。

貴「.....何故、貴方は姉としてヴェルサス家にいたの？」

マ「ふふ、何時でも私の成功作を間近でみるためよ！！」

.....成功作だと？つまり最初から私の事も、物としてみてたのね。

貴「.....最後よ、、、何故ダンピールと短寿命の呪いを作り出したの？」

マ「ふふふ、やっぱりそのことは気になるわよねぇ？」

マナナンガルの気配が一気に暴発する。

興奮じみた状態のようだ。

マ「この実験(ダンピール作り)は、私の趣味を成功させるための、ステップでしかないの。」

は？趣味だと？.....。

マ「私はね、生物が死ぬ瞬間が好きなのよ。
だから色々な生物を殺したの。
でも魔女としての力には限界があって、仕方なく私は吸血鬼の血を飲んで、女吸血鬼になったわ。
そして私は吸血鬼として生物の殺戮を始めた。勿論、人間が一番殺りがいがあったわ。
そうして殺戮を繰り返しているうちに、飽きたの。
自分の手で殺すことが。だから考えたの。
生物としての寿命を全うする時、どんな死に際を見せてくれるのだろうと。
私は早速魔女の力で、特定の生物の寿命を短くした。結果、想像以上に興奮したわ。
だけどね？
普通の生物(・・・・・)では面白くなかった。
だから、私みたいな違う種族の混血を作ってみようと思ったの。
ふふ、それが貴方の一族にかけた、あなたの言う呪いを作り出した理由よ？」