【アルネの事件簿】元・最凶吸血鬼と記憶喪失の少女 IV (ページ22)

今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:11,583 hit

▽126話ページ22

貴方side

フ「ヴェルサス家の呪いは、
2つの呪いが混ざって生まれたものなんだ。
1つ目は〖ダンピール〗。
ダンピールって言うのは、
吸血鬼と人間のハーフの事だよ。
普通に食事は出きるけど、
〝血を見ると豹変してしまうらしい。〟
そして、永遠に生きられる.......。
2つ目は〖短寿命〗。
その名の通り、短い時間しか生きられない。
この2つが混ざって、
〝ダンピールだけど、寿命が短い〟と言う
呪いとして代々受け継がれたそうだ。

そしてこの呪いを生み出したのは吸血鬼だ。」

.......頭の中で整理をする。

貴「(つまり兄様は私が小さい時から、
この能力について知っていて、
私を見守っていた。
そしてシアンが言っていたこの血の能力は、
ヴェルサス家の呪いである、
ダンピール化の1部だった.......。
ヴェルサス家の呪いはダンピールだけど、寿命が短いと言う呪いで、代々受け継がれていたのか。
しかも吸血鬼が呪いを生み出した犯人.......。だとしたら、、、)」

貴「兄様は呪いを受け継いでるのですか？」

フ「.......代々、ヴェルサス家の呪いを受け継いでるのは、ヴェルサス家で生まれた娘なんだ。母さんもその1人で、9代目の呪い持ちだったそうだ。しかも呪い持ちの子は、妊娠すると必ず女の子を産むんだ。だから、呪いは今も受け継がれている。」

貴「.......では、なぜ私なんでしょうか。ヴェルサス家に生まれたのは、姉様もそう。まさか姉様も、呪い持ちなのですか？」

フ「エリーダは何故か呪いを受け継いでないんだ。おかしいよね。普通は先に生まれた子の方が呪いを受け継いでそうなのに。」

貴「次女の私が受け継ぐのは、不可解ですね。」

もしかして姉様はkフ「.......A。」

貴「なんですか？」

フ「......あんまり無茶はしないでくれ。」

貴「.......兄様こそ、あまり溜め込みすぎないそうに。」

兄「.......分かった。」

ガチャ

私は兄様の部屋を出た。

ふと、廊下の鏡に自分の姿が映った。

貴「.......なるほど。」