【アルネの事件簿】元・最凶吸血鬼と記憶喪失の少女 IV (ページ18)

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▽122話ページ18

貴方side

コンコンコン

貴「姉様、Aです、入りますね。」

ガチャ

エ「あら、A。珍しいわね、私の部屋に来るなんて。」

貴「そうですね。.......姉様、来てそうそうに質問なのですが」

貴「女の吸血鬼について、何か知っている事はありますか？」

エ「女の、吸血鬼、、、まさか、Aも遂にオタクになったのかしら！！」

貴「い、いえ、ただの興味本位です(汗)」

エ「.......そうなのね。」

貴「ごめんなさい.......。」

エ「まぁ、いいわ！教えてあげる！女の吸血鬼について！！」

貴「！！ありがとうございます。」

姉様の機嫌が良くなり

話は長々と続いた。

エ「女の吸血鬼で有名なのは、スンダル・ボロン、エムプーサ、ペナンガル、アスワング、最後に、、マナナンガル。この5人よ。」

エ「スンダル・ボロンは吸血鬼って言うより幽霊と言った方がいいわね。
エムプーサも雌蟷螂が元と言われてるし、
ペナンガルも悪魔や妖怪なんて言われてるわ。アスワングは吸血鬼だけど、
女の容姿はあまり残ってないのよ。
1番女の吸血鬼に近いのは、、マナナンガルね。魔女って言われているわ。
この5人の共通点は
〝血を吸う〟ってところかしらね。
だけど、
マナナンガルは魔女って言われているから、
別の〝血の扱い方〟があったりするかもね。」

エ「その他の無名の吸血鬼については、私にも分からないわ。」

貴「いえ、これだけで十分ですよ。姉様、ありがとうございます。」

エ「いいのよ。私も久しぶりに吸血鬼について話せて嬉しかったわ。」

貴「はい。それでは失礼いたしました。」

ガチャ

エ「..............。」

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姉様の話を聞く限り

女の吸血鬼は少なく、

血を吸うという行為があるから

吸血鬼と呼ぶことがある。

あいつを創った9人の吸血鬼王は

紛れもなく吸血鬼と言っていいだろう。

貴「つまり女の吸血鬼自体は居なくて、他の人外が血を吸っていたから、女の吸血鬼と1括りにしたって事か。」

女の吸血鬼に1番近いのがマナナンガル。

魔女、、か。

貴「.......兄様にも、女の吸血鬼について聞いてみるか。」

私は兄様の部屋へ足を運んだ。