北の海 12 ページ27
コトアside
あれから6年……
私は12歳になった
相変わらずキラくん達と野山をかけまわるわんぱく少女でありますが……
今、おじさんと喧嘩をしております
コ「だーかーらーなんで毎回毎回綺麗にピーマンだけ残すの！！」
エ「嫌いだからに決まってんだろうが！
ていうかお前なんで前より細かく刻んでんだよ！！
取りにくいだろうが！！」
コ「わざとじゃァァァ！！ほら、食べなさい！！」
エ「断る！！」
コ「食え！！ピーマンが泣いてるぞ！」
エ「泣くか！！」
コ「キラくんなんて苦手だったトマトこの前食べたんだぞ！！
ちょっとは見習ったらどうよ！
今年でおじさん39でしょ！？
そんなんだからお嫁さんに逃げられるのよ馬鹿！！」
エ「余計なお世話じゃボケェェェ！！
仕事行ってくる！！」
コ「待たんかいコラ！！」
はぁ……またやってしまった
つい怒りすぎてしまうところが私の悪い癖である
なんかつい怒っちゃうんだよね……
反省せねば
コ「ねぇ、ペロさんどうやったらおじさんにピーマン食べてもらえるかな？」
ペ「くぅーん？」
コ「わかんないよねー
買い物がてらキラくん家によってウララさんに聞こうかな」
はぁー、おじさん帰ってきたらちゃんと謝らないと……
そう思いながら夕飯を考える
今日は何にしようかなー
今日もお野菜が美味しそう
何にしようか迷っちゃうなー
よし、こんなものだろ！
次はウララさんだ
コ「こんにちはー」
キ「あれ、コトアじゃん？どうした？」
コ「あのさ、ウララさんいる？」
キ「いるぜ、まぁ入れよ」
コ「おじゃましまーす」
ウ「あら、コトアちゃんいらっしゃい
どうかしたの？」
コ「実はかくかくしかじかでどうしてもおじさんにピーマンを食べてほしくて
でもどうやったら食べてくれるのか分からないんです」
ウ「ふふっ、コトアちゃんの所は賑やかで楽しそうね」
キ「ほんとお前ら仲良いよな
本当の親子じゃねーのが不思議なくらいだ」
コ「いやー、アハハ」
ウ「いいわ、エイガンさんに私たちで一泡吹かせてあげましょう！」
キ「おう！」
コ「ありがとう！！」
ウ「まずはどうやって食べさせるかよね」
キ「見えたら食べる気にならねーよな」
コ「そう思って細かく刻んでみたりとかしたんだけど逆効果で……」
キ「うーん」
ウ「うーん……わかったわ！！」
コ「え！？」
ウ「いいこと思いついたわよー！」
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作者名：ヒツジーヌ x他1人 | 作成日時：2020年3月3日 15時
