【アルネの事件簿】元・最凶吸血鬼と記憶喪失の少女

▽5話 ページ8

〜 深夜 〜





リンちゃんの家が火事になったことがショックだったのか、
私は最近見なくなっていたあの夢を見ていた。



「イヤだ･･････イヤだイヤだ！」




またこの夢を見てしまうのか･･･
何も無い真っ暗な空間。
口から赤い血がとめどなく溢れてくる。
夢であったとしても、これはなかなかに苦しかった。



「だれか･･････たすけて」



その時だった。
突如、暖かい風が私をつつみこんだ。
それと同時に、あのお兄さんが姿を表した。




「大丈夫だ、お前は我が守る。」




はじめて聞く声だった。
けれど、どこか懐かしい声でもあった。

そしてその後に、リンちゃんが現れた。





「大丈夫ですよ！A！だから、泣かないで？」

「っリンちゃん！！！」

「次に会うときは、夢でなく現実の世界で会いましょう！待っています。」

「待って！リンちゃん！行かないで！！」



辺りが光につつまれて夢の終わりを知らせた。




〜 ヴェルサス家・自室 〜




目が覚めて、ドクドクと動く心臓を深呼吸して落ち着かせる。

夢の中で現れたお兄さんとリンちゃん。夢のはずなのに、私は何故かそれが現実のように思えた。



「･･･リンちゃんは、生きている」



リンちゃんを探そう。
私にはリンちゃんがいないと、ダメなんだ。



ふと思いついたその考えが
今後起きる悲劇の幕開けになっていたなんて、

この時の私は知りませんでした―――――

▽6話→←▽4話

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

黒いペン

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

ラッキーキャラ

リン・ラインヴァイス

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す