【H×H】独り娘のWaltz 終焉-エピローグ-5 (ページ15)

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138話　真相は聞こえないページ15

A『それ…』

アカネ「もし他の能力者の念がかかっているとすれば、私の念により懐中時計の中に吸収されていく。じっくり見とくんだな」

A『う、うん…！』

師匠から出る青いオーラがセイカを取り囲む。

ごくり。

Aが唾を飲んだとき。

「ちょっと！貴方たち何やってるの！？」

「倒れてる！気絶してるのか！？」

「なんで！？どうなってるの！？」

たまたま通りかかった先生たちが、倒れているセイカとAたちを見て悲鳴のような声をあげた。

アカネ「…黙っててくれないか。除念の最中だ」

「除念って…何を訳の分からないこと言ってるの！？」

A『ち、違うの！！師匠はセイカにかかってる他の人の念能力を』

「意味の分からないこと言わないで！！とりあえず…！！」

騒ぎは一瞬にして公のものとなった。

念の見えない周囲には、何を言っても通用しなかった。

焦っている中、ふっと師匠の方を見た。

懐中時計は、何も変わらなかった。

その話はすぐに学校中へ広がった。

当たり前だが、セイカの母親にも。

Aは、第三者が聞くに堪えない程の文句を言われた。

当然だ。セイカの母親からすれば、自分の娘が「殺され」かけたのだから。

念の見えない人間には、そうにしか見えないのだから。

セイカは泣きながらAを睨んでいた。

そして、Aの母親にも。