【H×H】独り娘のWaltz 終焉-エピローグ-5 (ページ11)

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134話　すれ違う真実ページ11

どうして。

あんなのセイカじゃない。

酷い。

違う。

あれはセイカじゃない。

Aは自分を説得しようとする。

が、溢れ出した涙のせいでその説得も無意味なものとなってしまった。

A『な、んで…ぅぐっ……』

セイカ「何泣いてんの」

A『だ、って…』

セイカ「邪魔なんだけど」

A『なんで……なんでそこまで私を責めるの…っ』

セイカ「は？」

A『酷いよっ…』

セイカ「酷いって何？あんたが嫌いだからに決まってるでしょ」

A『嫌いって、私なにもしてないじゃん！！』

セイカ「よくなにもしてないった言えるね。殺そうとしてる癖に」

A『違うって言ってるでしょ！？』

セイカ「っ！あたしに反抗するんじゃないよ！！」

その瞬間、セイカは怒り任せにAの体を押した。

A『痛っ…！！』

突き飛ばされたAは、その衝撃で頭を打った。

その場が少しざわめく。

セイカ「…っふ、バチが当たったのね」

何もできないまま、Aは唖然とする。

自分には、何もできないのだろうか。

「念能力」。

師匠が言っていたことを思い出す。

そうだ、師匠だ。

師匠ならなんとかしてくれるかも知れない。