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125話 はなれ ページ2

そういえば、団長とヒソカさんの決闘は今日だったっけ。

この時間帯ならもう終わっている筈。


どう考えても団長が勝つだろう。

私から言わせてみれば、団長は面倒臭いタイプの特質系だ。
私が戦うとなっても厄介である。
別にヒソカさんが死んでも感情はない。

少し興味はあったが見に行かないことにした。







荒野にいた方が、いい気がして。






そうだ、最近カキン国でなんかやっているらしい。

暗黒大陸に、向かうとかなんとか。

暗黒大陸といったら、常識では考えられない程恐ろしい生物が住んでいる場所。
私たちのいる「世界」は、暗黒大陸中央に存在する巨大湖メビウスの中に位置しているらしい。

以前私たちが倒したキメラアントも暗黒大陸から来たようだ。



どんな恐ろしい化け物がいるのだろうか。
想像しただけでわくわくが止まらない。



更に、暗黒大陸に向かう船内には、相当なお宝が積まれるらしい。
盗賊として、これは行かない訳にはいかないだろう。

その勢いのまま、私は前団長にそのことを話した。

恐らく検討中であろう。

行くって言って欲しいな。















目を閉じ、風に吹かれていたとき。






ポケットの中のケータイが振動する。





…今電話に出る気分じゃないんだけど。





無視をする。

が、おさまる気配のない振動。






A『あーもう!出りゃいいんだろ出りゃ!!』




乱暴にケータイを取り出し、相手の名前と確認せずに応答を押す。




A『はいはい何の御用で!!』









が、電話の向こうからは何も聞こえない。






A『え、ちょっと。もしもーし!』














何も聞こえない。



















暫くすると、通話が終了し切れた。


誰からの電話だったのか確認してみる。








A『あれ?お兄ちゃん?』













その着信は、シャルナークからのものだった。









A『……』
















切れる前、微かに聞こえた烏の鳴き声。



















嫌な予感がする。

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作者名:ゴンクラ命の荒川白希 | 作成日時:2023年3月26日 10時

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