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Shizuka side
ある日の昼下がり。
私はE-girlsでの打ち合わせのために事務所に久しぶりに訪れてた。
立春とはいえ、まだまだ寒々しい日々が続く。
…あれからというもの、Aに会うことはなく、
会ってない、というよりも会わないようにしてる、ようにも思えた。
会わないことには話が進まないんだけど、時間も迫ってる。
今日あたりLINEしてどうするか聞くしかないな…
そんなことを考えながらボイトレルームの前を通り過ぎた……ら。
「この声…」
儚くも、力強さがあって、
伸びのある、
透き通る歌声。
これは絶対そうだ。
私の聞いたことのある歌声。
ずっと、大好きな歌声。
足はいつの間にかボイトレルームに向かってた。
「A…」
中にいたのは紛れもない、
EXILEの”ボーカル”兼パフォーマー。
そしてみんなに愛されるLDHの姫。
A「Shizuka…なんでここに…」
「たまたま通りかかったら聞こえてきたんだ…」
A「そっか…」
「A、もしかして…」
確信は無かった。
けど、何故だか私にはAがまた歌ってくれる、
そう思えた。
A「へへっ(笑)Shizukaにはレコーディングの時まで隠しておこうと思ったのになぁ」
「A…」
A「…賭け。」
「えっ?」
A「どこまで自分自身が歌えるのか、一か八かの賭けしてみる。行けるとこまで突き詰めてみる。…けど。」
柔らかく笑ってたAの顔は一気に真剣なものに変わった。
A「もし、ダメなら一生歌わない。」
それはどこか、Aの覚悟が現れてた。
きっと、Aも自分自身に言い聞かせてるんだと思う。
”ダメ”というのがどういう基準なのか、私にはわからない。
…けど。
「…ダメなんて思わせないようにしてあげる。」
Aの歌に”ダメ”な物なんてない。
Aの歌の一つ一つにAの頑張りがしっかり表れてるから。
それを、私たちは知ってるから。
「やろうよ、歌」
A「うん」
絶対、歌辞めるなんて言わせないんだから!
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まぃ(プロフ) - なおりん♪さん» わざわざレスありがとうございます!このお話大好きなので是非読んでみたいなぁと思ってコメントさせていただきました!楽しみに待ってます!! (2019年6月24日 23時) (レス) id: 92bf92977f (このIDを非表示/違反報告)
なおりん♪(プロフ) - まぃさん» コメントありがとうございます!!啓司くんとの絡み!!載せようと思って忘れてました!すぐ描きますね!ありがとうございます(*_ _) (2019年6月24日 19時) (レス) id: 5a502bbb20 (このIDを非表示/違反報告)
まぃ(プロフ) - ケイジくんとの絡みがみたいです! (2019年6月21日 18時) (レス) id: 92bf92977f (このIDを非表示/違反報告)
なおりん♪(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます!最高と言っていただけて本当に感謝以外の言葉が見つかりません(T ^ T)ありがとうございます! (2018年1月3日 13時) (レス) id: 5a502bbb20 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - LDHグループ大好きですこの小説最高です更新大変だと思いますが頑張ってください応援してます (2018年1月2日 15時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なおりん♪ | 作成日時:2016年11月13日 18時