Only Girl from EXILE

＊ ページ22

「…A？」


A「…はい。」


「俺はね、言語は通じなくても笑顔が世界共通語なのと同じで、ダンスは世界共通語って思いながら、TETSUYAと俺で世界を周ってきた。でもそこにはやっぱり俺らの思いを乗せてくれる歌が必要で、Shizukaちゃんなら俺らの思いが伝わると思ってるんだ。」


A「…うん。」


「Aも相談されたんじゃない？Shizukaちゃんに。DEPやるかどうか。」


A「…っ」


「Shizukaちゃん、最近ずっとため息ついて上の空だってAyaちゃんが言ってた。だから不安そうなShizukaちゃんを励ますためにも、送り出すためにも一緒にやって欲しい。これは他の誰かじゃできないんだ。Aしかできない役目なんだよ。」


A「…」







押し付けてしまっておこがましいかもしれない。


…けど、俺にはどうしてもAの力が必要だった。


今のDEPには、どうしてもAの歌声が欲しかった。







「考えてくれる？」


A「…時間、ください…」


「もちろん」







すぐに答えが出るとは思ってない。


けど俺は信じてる。


良い返事が聞けることを。







TE「そんなことがあったんすね…」


「うん」


TE「自分の気持ちと戦ってるんでしょうね…」


「気持ち？」


TE「多分、Aの気持ち的には歌いたいはずなんです。けど、中途半端な歌じゃ届けられない。そう思ってるんじゃないですかね…」







なるほど。


本当にそう思った。


TETSUYAやSECONDメンバーから見たらAは先輩と同時に妹のような存在。


そんな存在だからこそ分かる気持ちもあるんだろうな。






「難しいね、こればっかりは」


TE「ですね…」





ｶﾞﾁｬ…




『その話、本当ですか…？』

＊→←＊DANCE EARTH PARTY＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す