Only Girl from EXILE

＊ ページ35

AK「昔、って言ってもここ2年前くらいの話だよ。本当にデビューして少し経ったときだったんだけどさ」






そう言ってAKIRAさんが話し始めたのは2年前、
つまりAKIRAさんとTAKAHIROさんと芸名さんがEXILEに加入した当時の話だった。






AK「…実は、芸名はボーカル兼パフォーマーとしてデビューするはずだったんだよ。」

「えっ」

AK「第2章始まって最初のアルバムにはTAKAHIROとATSUSHIくんと芸名との3人の曲があって、なんならライブでもその曲は披露しようって話だったんだ」

「え、でも芸名さんって歌ったこと…」

AK「人前で歌ったことは1度もない。でも本当は歌うはずだったんだ。」

「え…？」

AK「…今から話すことは同情でも何でもない。それだけ分かってくれる？岩ちゃん」

「…はい。」

AK「…芸名はな、HIROさんがたまたまあるクラブで見つけた女の子だったんだ。」






そこから聞いた話は、想像を遥かに超えたものだった。

芸名という人物。

俺は、それを単なるEXILEのメンバーに過ぎないと思っていた。

けど、それは全く違って。

俺は、彼女の何を見ていたんだろう。

そう自問自答した。

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す