55 夢花の宝物 安室side ページ34
安室side
月影「私の
静かに笑いながら聞いてくる彼女は
自分と年齢差が10歳以上あるものとは思えない程
恐ろしい
安室「そ、れは…」
月影「うん、それは？」
汗が止まらない、上手く逃げれるような言葉を出せない
汗が一粒、床に落ちた瞬間。
夢花さんははぁと大きくため息を吐いて
僕が背中を解いてしまったぬいぐるみを拾い
真正面にゆっくりと座らせる
月影「この子のはね、私が5年前の4月2日に姉さんから貰ったものよ」
優しく宝石でも触るようにクマのぬいぐるみを撫でて
このぬいぐるみを手に入れた日付を言う。
立ち上がって本棚から水色がベースのドレスを着た人形を
とってクマのぬいぐるみの隣に座らせた
月影「こっちは3年前の10月20日にAから貰ったの」
凄く嬉しそうに撫でながら、そう言ってる
とても愛しいものを見つめているようだった。
肩の力をが少し抜けるのを感じた瞬間、夢花さんから鋭い目で見られる
月影「そんな大切な大切なものを貴方は何をしたのか」
答えられるでしょう？
子供だと侮っていた訳ではない。
わずか13歳で幹部まで登り詰めた実力者であることはわかっている
だが「俺」だって身分を隠して幹部まで登り詰めた
だから圧で負けることはない、と勝手に思い込んでいたのだろう
彼女から今まで受けたことのない殺意を感じて肌がビリビリと震える
月影「ねぇ、答えなさいよ。相応の理由があるのでしょう？」
ニコニコと笑っているのに眉間に銃を突きつけられたような
生命の危機に面していると錯覚するようで
呼吸のスピードが上がって行く
僕が何も答えないことを悟ったのか
夢花さんは僕が足元に置いていたあの、鉄の箱を手に取る
そして箱をコロコロと転がしながら
無表情で
低い声で
月影「もういいわ。この子を治す間に貴方は着替えて」
安室「………」
月影「返事は？」
安室「は……ぃ……」
彼女が水色の人形を棚に戻して
クマのぬいぐるみを拾い上げて鉄の箱を
片手で持ったまま立ち去っていった
僕は彼女の踏み入ってはならない所に踏み入ったのかもしれない
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モチモチの雪(プロフ) - シンヤさん» いえ、こちらこそ読んでコメントしてくれる人がいるから頑張りがいがあるところもあります！！見てくださりありがとうございます！ (6月11日 21時) (
レス) id: eac1a17ffb (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - こちらこそいつも楽しませてくださり、ありがとうございます🙏🙏続きとても楽しみにしています🥰🥰いつもコメ返しありがとうございます🙏 (6月11日 19時) (レス) @page24 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチの雪(プロフ) - シンヤさん» 面白い行ってもらえてとても嬉しいです！暇があったり現実逃避したい時にまた書けたら書きますね (2023年4月11日 21時) (レス) @page12 id: eac1a17ffb (このIDを非表示/違反報告)
モチモチの雪(プロフ) - シンヤさん» あーすみません。前作の方のコメントを見ていたせいで消しちゃいました。ごめんなさい (2023年4月11日 14時) (レス) id: eac1a17ffb (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - とても面白いので消さないで欲しいです。 (2023年3月24日 9時) (レス) @page4 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モチモチの雪 | 作成日時：2023年2月26日 14時
