【アイナナ】存在価値は

歯車の狂い ページ47

Aの部屋


｢仕事がだいぶ溜まっちゃったなぁ……｣


ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ


Aの部屋の前


環｢うお〜すげー、ｶﾀｶﾀ聴こえる！｣


千｢こらこら、人の部屋を盗み聞きは良くないよ?｣


環｢ん……でも、きになる。｣


千｢今お仕事しているから、もう少し後でまた来よう。僕は先に行ってるよ。｣


環｢ん、分かった。……ん?何か聞こえる……｣


｢はぁ……やっぱり、殺さなきゃかなぁ……｣


環｢！！！！！！｣


｢人間にとって害だもんなぁ……｣


環｢……もしかして……俺達の事……?｣


｢でもやっぱり命は粗末にしちゃいけない……でもやっぱり殺さなきゃ僕が危ないし……｣


環｢っ……やっぱり……俺達の事っ！！っ……皆に知らせなきゃ！｣


ﾀｯﾀｯﾀ……


｢はぁ……ごめんね……蜂さん……でも、刺されたら大変だから……｣



その頃……



環｢っはぁ、はぁ……｣


一織｢四葉さん、廊下は走らないで下さい。危ないですよ。｣


環｢はっ！いおりん！！大変だ！！｣


一織｢どうかされたんですか？｣


環｢Aがっ……俺達の事っ……殺そうとしてる！！！｣


一織｢……はぁ?何を言い出すかと思えば。馬鹿なこと言わないで下さい。冗談にしては趣味が悪いですよ。｣


環｢冗談じゃねぇよ！！本当にっ……！！そういってた！！｣


一織｢(四葉さん本当に青ざめてますね……確かに嘘を言っているようには見えない……でも……)｣


環｢なぁ！！どうしよ！！そーちゃん達にも知らせた方が良いよな！?｣


一織｢とりあえず、落ち着いて下さい。具体的に何をどう聞いたんですか？｣


環｢殺さなきゃって……殺さなきゃ僕が危ないって言ってた……俺達をここに住まわせてるから、警察の奴らに、なんかされるんじゃねぇ?｣


一織｢なるほど……ですがそれだけでは、証拠不十分ですね。｣


環｢絶てぇ俺達の事だって！！間違いねぇよ！！俺他の奴にも知らせる！｣


ﾀｯﾀｯﾀ……


一織｢あ！！四葉さん！！……全くあの行動力を普段でも発揮して貰いたいですね。｣


『殺さなきゃって……殺さなきゃ僕が危ないって言ってた……』


一織｢……まさか……違いますよね……Aさん……｣

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