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｢それって結局他人ってことだよね｣
って元太くんの言葉。
まあその通りなんだけど、私は本当のお兄ちゃんだと思ってるからそう言われるとちょっとグサッとくる。
｢俺が家に送った時も、自分の家じゃなかったってことでしょ？｣
『うん…それは、ごめん。…言わないとなあって思ってたんだけど、なかなか言えなくて』
｢そんなの言い訳じゃん。いつも頭撫でられてたり、楽しそうに話してたり。兄妹だからと思って見てたけど、他人ならそれは浮気じゃないの？｣
『浮気って…そんな…！私はお兄ちゃんを本物のお兄ちゃんだと思ってるから…』
｢本人がどう思ってようと、俺から見たら浮気だよ。……そうだ、前泊まったって言ってたよね？楽しそうに話すだけならまだしも、泊まりとかもうそれは完全な浮気じゃん。俺に対して失礼だと思わなかったわけ？｣
｢ちょ…元太言い過ぎ…！｣
のえる先輩の制止なんて耳に入らなくて、自然と涙がスーッと頬を伝う。
｢泣いたら許されるとでも思ってるの？…今まで俺の事、バカにしてたの？｣
『ちが…！』
｢おい、元太！｣
お兄ちゃんがそこで止めてくれて、だけどそれをきっかけに矛先はお兄ちゃんに。
｢ケイもそうじゃん。俺にずっと嘘ついてたんだ｣
｢…！｣
苦い顔をするお兄ちゃん。部室内の空気は最悪だ。
｢……俺、先帰る｣
そのまま乱暴にカバンを持って、元太くんはそのまま帰ってしまった。
『元太くん…！』
どうしよう。最悪だ。
…これは完全に、私が悪い。
『お兄ちゃん………』
そんな時に無意識に出てしまう言葉が"お兄ちゃん"な辺り、全然反省してないってまた怒られるのかな。
でもそのくらい、お兄ちゃんは当たり前の存在で。
本当に、本物のお兄ちゃんだと思ってるのに。
｢今日は、練習やめとこっか｣
敢えて明るくそう告げてくれたのえる先輩。
だけど空気は重いままで、先輩たちにも申し訳なくなりながらもその日はそのまま帰宅した。
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Noa(プロフ) - ゆうり。さん» 大好きな作品って言ってもらえてとてもうれしいです…！こちらこそ読んでくださりありがとうございました！ (2021年2月12日 8時) (
レス) id: d7db4c18ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり。(プロフ) - 更新してくださりありがとうございます！とても大好きな作品でした！ (2021年2月11日 16時) (レス) id: f75e37000d (このIDを非表示/違反報告)
Noa(プロフ) - にぱたんさん» 更新空いてしまったのにお優しい言葉ありがとうございます！続き気になってもらえるの嬉しいです…。引き続きよろしくお願いします、！ (2020年11月22日 19時) (レス) id: d7db4c18ff (このIDを非表示/違反報告)
にぱたん(プロフ) - 久しぶりの更新楽しみに待ってました！続きがすごく気になります(^^) (2020年11月22日 13時) (レス) id: 31132576ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Noa | 作成日時：2020年10月21日 7時
