終点の一歩手前で貴方を待っている。 (ページ6)

今日:19 hit、昨日:0 hit、合計:3,318 hit

❄︎ ページ6

公子side

そうして、昨日とは少し違った朝が来た。

拠点先の部屋の一角を貸して貰ったので

いつよりは少し寝心地は悪かったが

それでも体に触らない程度の睡眠時間は

確保できたので、まぁ旅先では及第点というところだろう。

旅先でも、変わらずいつもと同じ支度をして

いつもよりかは早くその部屋を後にし

拠点のお偉いさんに挨拶をしてから

拠点を後にした。

朝ごはんは街の朝市で適当に食べてから

昼ごはんで食べれそうなものを買って、街を後にした。

そこからは少し特殊で

ファデュイ専用の係留場に向かった。

「公子様、お初にお目にかかると共に
　執行官の任命誠におめでとうございます。
　
　今日は、どちらに向かいになりますか？」

そう、係留場のオーナーが言った。

「はじめまして、喜びの言葉に感謝するよ。

　そうだな、北の城の向かってほしい。」
　
「そうでございますか。
　少し、確認をして参りますので、
　少しお待ちください。」

そう言って、オーナーはフロントからいなくなった。

それから、五分だった頃にオーナーがフロントに戻って

おれの前に訪れてこう言った。

「北の城へですね。
　執行官である召使様から公子様の
　通行を許可されておりますので
　今すぐ馬車を用意させていただきますね。」

そう言って、またオーナーはフロントからいなくなった。

そこからは十分だってから御者と一緒に来たオーナーと共に

少し、お話をしてから乗る馬車の前まで移動して

そこでオーナーに少しのお礼してから。

係留場を後にした。

それから、目的地の北の城についたのは

五時間ぐらい経った頃だった。

やはり、北の果てにある城なだけあって

同地の道は整備なんてされておらず、

ただただ、しんしんと降ってくる雪の中

馬車の中から変わらない景色をずっと眺めていた。

馬車の中でお腹が空いたので昼ごはん用に買っていた

食べ物などを食べたりしながら暇潰しをしたりして

目的地に着く時間を楽しんだ。

「公子様、目的地の城につきましたのを
　
　お知らせいたします。」

「あぁ、わかった。ありがとう。」

そうして、降りた馬車の前には

これはまた小さくはあるが立派な城が建てられていた。

　しかし、ここでおれの未来が

　これから先大きく変わるなんて思ってもいなかった。

_________________________

100&200hit ありがとうございます。