第6.5話〜マルコ視点〜 ページ9
この島で誰かに出会うなんて思いもしてなかった。
航海の途中、俺はいつもの島へ行き、燃料を補給する予定だった。そもそもその島は無人島だから、置いてある燃料を補給するだけなのだが。勿論人はいないし、家もない。この島に誰かいる可能性などないのだ。
だが、俺が見たものは砂浜に座る少女だった。
(･･････あいつ、何者だよい･･･。ここに誰が来ることなんて可能なのかよい･･･。)
ひとまず俺は少女が敵である可能性も考えて警戒しつつも声をかけた。
『お前、何者だよい。』
少女は驚いているようで、口からは小さく声が漏れていた。
(この様子だと海軍とかではなさそうだよい、)
と、するとこの少女は･･･？
彼女は俺が怖いのか、すぐに殺されると思ったのか必死で説明している。
(俺達の敵だったらとっくに攻撃されてるよい･･･。ひとまず、保護して報告するよい。)
そう思った俺は彼女を連れて船に向かうことにした。
そこからまあ、色々話した訳だが、
少女が俺の真似をして、控えめに語尾を俺の真似で言ったのは、正直驚いた。
この状況で、語尾を真似ようと思う神経は凄いと素直に感心した。
｢お前、面白いやつだよい。｣
思わず言葉が口から出た。
決して褒め言葉ではなかったが、彼女は
｢ありがとうございます･･･？｣
とﾆｺｯと微笑んだ、彼女が笑っているのを見たのは初めてだった。
(笑った顔･･･初めて見たよい。)
俺は柄にもなく、出会ったばかりの少女に心を動かされていた。
(顔が熱いのはきっと暑さのせいだよい)
そんな事を考えているうちに船へ到着した。
この出会いが俺の運命を左右するとも知らずに･･･。
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ひな。(プロフ) - アベッチさん» コメントありがとうございます･･･！自分の書きたいものを詰め込むために展開は早くしてます・・・笑面白いって言って頂けて光栄です！頑張って更新しますので宜しくお願い致します。 (2018年4月18日 17時) (
レス) id: 8e0f19d245 (このIDを非表示/違反報告)
アベッチ - いきなり過ぎて展開コロコロ変わってって面白い！これからも更新頑張ってください!! (2018年4月17日 22時) (レス) id: 6605acb6b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな。 | 作成日時：2018年4月17日 19時
