【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ34)

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134話ページ34

途中何度か落石がありながらも、トロッコは無事に通路を抜け、外へと出る

しかしそこにはドフラミンゴから送られてきたベビー5とバッファローがシーザーを奪還するために来ていた

Aはその2人の名前にどこか聞き覚えがあったが、それよりも寒さの方が上だった

｢スモーカーさん｣

下から声をかけると、立っていたスモーカーは羽織っていたコートを乱雑にAにかける

｢……後で返せよ｣

無事シーザーが捕獲されたところで、Aはローの肩に背負われる

｢もう少し丁寧に運んでくれません？｣

｢怪我人は黙ってろ｣

チョッパーが後ろからローの後について声をかける

｢俺も手伝うよロー！サニーの中なら設備も整ってるぞ！｣

｢助かる｣

こうしてサウザンドサニー号の医務室に運ばれたAはベッドに横になる

先にローの能力でAの体内にまだ少し残っている薬を全て抜き、その後例の傷の治療に移った

｢治ります？｣

傷を見つめる2人に聞くと、チョッパーがAのことをじっと見つめる

｢Aが大人しくしてたら治るぞ｣

｢なるほど…｣

そう言われて大人しくしていると、安心して身体の疲れが一気に出たのか、Aはそのまま眠ってしまい、起きるともう既に治療は終わっていた

もちろん傷はまだ痛むがローの能力のおかげもあって、かなり回復している

ベッドから起き上がると、ナミかロビンが用意してくれたのだろう、綺麗な服とコートが置いてあり、Aはそれに着替えると医務室を出た

いい匂いがしたと思ったら、サンジが料理を振舞っており、皆がそれを食べながら宴を催してた

いつドフラミンゴからの追っ手が来るかもわからないのに呑気なものだと呆れつつ、Aもサンジのところまで行った

｢私にも、スープいただけますか？｣

｢Aちゃん！…怪我は大丈夫なのか？｣

サンジが心配そうにそう言ってからスープのお皿をAに渡す

｢えぇ、優秀な医者のおかげで無事治りました｣

お皿を受け取りながらそう言うと、チョッパーが怒る

｢まだ治ったわけじゃねぇからな！｣

｢Aーー！よかった治って！｣

チョッパーに被せるようにルフィが叫ぶと、各々勝手に楽しんでいた人達の視線が徐々にAの方に集まる

子供たちも、麦わらの一味も、もちろん海兵たちも、Aのことを心配しており、様々な方向から声がかけられた