【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ30)

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130話ページ30

Aを抱えたサンジとたしぎは扉が閉まる前に、無事通り越した

海兵たちが一斉に集まる

｢俺たちのA中将と大佐ちゃんを守ってくれてありがとよ黒足ーー！｣

｢よかった生きててー！ありがとな黒足！｣

海兵たちが、わざわざ逆走してきたサンジにお願いしたらしく、サンジは感謝されていたが、それ以上にAへのブーイングもあった

｢ニセヴェルゴと戦うのに2人とも早く行けしか言わねぇから…それにA中将、でかい傷があんのに黙ってたってことかよ！｣

一応彼らの中では偽物、ということで話が落ち着いているが否定するのも面倒で特に指摘はしなかった

Aは大人しくサンジの腕に収まりながら睨む

｢私に無理をさせたくないなら、私より強くなってもらわないと信用できません｣

｢それは、そうだけどよ…｣

急にしおらしくなった彼らにAは安心したように笑った

｢とにかく、皆無事でよかったです…先へ急ぎましょう｣

｢いやA中将が1番無事じゃねぇからな！？｣

言い合いをしながらまた走り出したが、サンジはAを抱きかかえたままだ

Aも、傷口が開くのは避けたかったため特に何も言わずそのまま身を預けた

｢大佐ちゃんは大丈夫か？｣

｢えぇ、私はなんとも…Aさんに比べたら全然｣

そんな会話が聞こえるとサンジは走りながら怒る

｢てめぇらレディに守られて恥ずかしくねぇのか！！｣

しかし海兵たちも負けじと怒鳴り返した

｢でもA中将を運ぶのは反対だぞアニキ！！｣

｢そうだそうだ！この人守るなんて状況もう俺達には二度とこねぇからな！｣

サンジもさらにヒートアップして言葉を返す

｢うるっせー！お前らが弱いからAちゃんはこうして身を削ったんだろうが！｣

そんなやり取りをしながら前へと進んでいたが、やがてタンクが爆発し、さらに多くの毒ガスが侵入してしまう

｢話はいいので、早く行きましょう｣

未だ人に走らせているままのAが言うと、サンジがまた大声を上げた

｢Aちゃんはてめぇらみてぇな野郎ども守りたくて命張ったんだ！！俺はお前ら好きじゃねぇがAちゃんの命令を無駄にしたくなけりゃ走れ！｣

サンジのその言葉と半ば無理矢理走らせたおかげで、なんとか誰もガスの餌食になることはなくビスケットルームへと辿り着いた