【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ3)

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103話ページ3

レイリーの寛容な態度にありがたく思いながら、Aはまず、先日のガープとセンゴクのやり取りと世界政府の行動について話す

｢なるほど、少し、話が長くなるがいいかな？｣

レイリーの問いかけにAは素直に頷く

｢まず、シルフィー･D･A、これが君の本名であることに間違いはない｣

そう前置きをしてからレイリーは語った

｢そもそもシルフィーと呼ばれる君たち一族は戦闘能力が優れていることで有名だった
やがてその巨大な戦力を恐れ世界政府はシルフィーを根絶やしにしようと企み…そしてある時、ヘレナ以外のシルフィーはゴッドバレーという島で全員死んだ｣

つまり、ヘレナがいない今現在ではAが唯一の生き残りというわけだ

｢ヘレナとその島で出会った我々、ロジャー海賊団はヘレナを海賊団の一員として迎え、共に旅をしたよ
…だが、我々がラフテルに辿り着くより先にヘレナは船を降りた
やりたいことができたから、だそうだ
申し訳ないがそれ以降のヘレナの行動はほとんど知らなくてね、ある時新聞で死んだと知らされて本当に驚いた…｣

遠くの過去を見つめるようにしてレイリーが続けて話す

｢世界政府は世間に対して、シルフィーは全員滅びたということにし、あくまでも内密にヘレナを追っていたんだ
目的はシルフィーの高い戦闘能力を利用するため
君もおそらく、世界政府にシルフィーであると認識されたうえで海兵として引き入れられたはずだ
だが、センゴクやガープが君の教育係というのなら彼らなりに少しでも世界政府の手から遠ざけようとしたのだろうな…今も昔も｣

｢詳しく教えてくださりありがとうございます
ただ、気になることがあって、シルフィーという一族は本当にただ強いという理由だけで世界政府に消されたんですか？｣

資料室にも一切シルフィーの資料が残っていないという事実が逆に怪しさを際立てていたことをAは覚えていた

Aがそう聞くと、レイリーは少し悩んだ後に答える

｢君は賢いな…確かに、世界政府はもっと別の理由もあってシルフィーを追った
しかし、それを君に教えることはできない…ヘレナがそのことに苦しめられていたのは知っているからな
同じ思いを君にして欲しくない｣

ガープとセンゴクと話した時よりかは遥かに多い情報を教えてくれたが、肝心な部分はやはり話されなかった

Aはわかりましたと返事をしたが、必ずいつかこのことも知らなければならないという意志を固める