【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ11)

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111話ページ11

AがG5に来てから数ヶ月、そして頂上戦争が終わってから2年が経とうとしていた

最近のAはレイリーから教えてもらった自分だけの覇気の強化、そして刀の扱いもより鍛錬して2年前よりもかなり強くなっている

それに加え、G5の海兵全般の指導にも当たり、充実した日々ではあったが、やはり誘拐事件のことははっきりとわからなかった

その日は、珍しくA、スモーカー、たしぎの3人が同じ軍艦に乗り合わせた

近くに億超えの海賊がいるという情報を手に入れたからだった

億超え、ということでさすがのG5の海兵達も緊張していたがそれとは裏腹にAは楽しそうだった

最近は実戦に立ち会うことがほとんどなかったため、体が訛っていないか心配だった、というのもあるが素直に実戦が好きというのもあった

｢9時の方角に海賊船が5隻！｣

その声でAが言われた方角を見ると、軍艦と同じか、それより大きめの海賊船がこちらに向かっていた

さすがに新世界に来れるほどの海賊、強さだけではなく度胸もある

｢どうします？先に行ってもいいですか？｣

｢あぁ？お前が行くと全滅するだろうが
後ろで待機してる野郎どもに前線行かせなきゃ意味がねぇだろ｣

それを聞いてAは1度足を止める

｢じゃあ少し残しますね｣

そしてそれだけ言ってすぐに飛び立ち、月歩で海賊船の方へ行ってしまった

後ろの方でスモーカーが怒っているような気がするが関係ない

久々の実践に身体が疼いて仕方ないAは欲望のままに海賊船に乗り込んだ

人数は多いが、特別強い気配は感じなかったため始めの1隻は覇王色の覇気のみで一瞬で終わる

呆気なかったなと思いながら警戒心むき出しの隣の船に移る

今度は体術のみを使おうと思いながら一斉に襲いかかってくる海賊たちを次々に倒した

｢おい、、まさかこいつ、｣

さすがにそろそろAということに気づかれたが気づいたところでどうしようもない、2隻目もあっという間に終わってしまう

次の船に移るかと周りの3隻を見渡したところでAの後ろにスモーカーが立った

｢急ぎすぎだ馬鹿｣

若干苛立ちながら言ったその時、軍艦も海賊船に追いついて残りの3隻と軍艦の戦力がぶつかり合った

海軍側は、Aが先に2隻落としていたこともあったことが海兵たちを奮い立たせ、難なく海賊たち相手に圧勝した