【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ49)

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149話ページ49

｢記憶喪失も1つの精神病だが…お前は記憶を失う前、別の厄介な病気だった｣

｢……？｣

Aが首を傾げると、ローは容赦なくその名を出した

｢睡眠障害だ…今はあるか？｣

一瞬驚いたが、Aは冷静に返す

｢いえ、記憶にある限り病気を疑うほど眠れなかったことはないです｣

｢なら皮肉なことだが、記憶をなくしたことで睡眠障害の方は治ったんだな｣

確かに、皮肉といえば皮肉だ

そもそも睡眠障害だったということは、おそらく記憶を無くす以前にも何か辛い体験をしているのだろう

母の死である可能性が高いが

｢もし記憶を戻した時に、同じことが起きるかもしれない……今からどうしようもできないが思い出したからな、一応知っておいて損はないだろ｣

記憶を戻すことに対するなんとも言えない恐怖のようなものはより増えたが、ローやルフィがいるのなら、受け入れてみせようと、Aは覚悟を決めた

｢着いたぞーーーーー！ドレスローザ！！！｣

ルフィの大きな声にAもローも皆が顔を上げて1つの島を見つめる

Aはドレスローザにいた時も出た時も、まともなやり方ではなかったため初めて島の外観を見た

皆は未だに緊張感なく騒いでいたが、Aはそんな中視線が下がる

妙な、胸騒ぎがした