【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ44)

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144話ページ44

夕飯は相変わらずとても賑やかで、Aも途中までは楽しんでいたのだが、ふと眠気がやってきてうとうとし始める

パンクハザードで1度仮眠をとったとはいえ、身体の疲れはまだまだ抜けきっていない

ロビンがそれに気がついてAに声をかける

｢眠いのなら、私とナミの部屋のベッドを使っていいわよ？｣

｢お風呂も使えば？汗かいたでしょ｣

ナミが続けて言うとチョッパーがシャワーだけにしてくれとすぐに注意をした

｢ありがとうございます、お借りしますね…｣

もう既にぼんやりとした瞳のままAが答えると、モモの助も席を立った

｢拙者も、もう寝るでござる｣

｢そうですか…では、案内してもらってもいいですか｣

Aが聞くと、もちろんとモモの助はAの手を引っ張る

お先に失礼しますと軽く挨拶をしてAがそのまま食堂を去る

そしてモモの助をサンジやブルックは羨ましそうに見つめていた

モモの助が内部を案内して一通り理解すると、Aは軽くシャワーを浴びてから女子部屋に入る

寝るとは言っていたが、モモの助はまだ起きており、Aはその隣に身体を倒した

｢……A殿は、昔拙者が会った人にとてもよく似ているでござる｣

この場合はおそらくヘレナのことだが、ヘレナは10年以上前に死んでいる

｢モモの助くんは今何歳？｣

｢8つでござる｣

Aは眠くて上手く頭が回らないながらもゆっくり否定した

｢なら、多分気のせいです｣

｢……そう、でござるか…でも、一緒にいると安心するのはその人と同じだと、思う…｣

モモの助も少しずつ眠くなっているのか瞼が落ちながら言った

Aもそのまま眠ってしまう

それから数時間後、ふとAは目を覚ました

辺りを見渡すとまだ朝どころか夜の1番深い時間で、ナミやロビンもぐっすり眠っている

｢……｣

喉の乾きを感じて食堂に戻ると、中はまだ光がついていて、気配もある

そっと扉を開けると、明日のご飯の準備だろうか、サンジが1人でキッチンに立っていた

Aが入ってきたとわかるとサンジが顔を上げてすぐ笑顔になった

｢お水貰ってもいいですか？｣

｢もちろんだよ｣

サンジは料理の手を止めて冷蔵庫を開き、水をコップに注いだ

礼を言いながら受け取ってキッチンのすぐ側の椅子に座る

｢今日は本当にご迷惑をおかけしました｣

Aがずっと言いたかったことを言うと、サンジはルフィと同じように気にしないでくれと返した