【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ5)

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105話ページ5

海軍本部に戻ってからすぐに荷物をまとめ、Aは正規ルートでレッドラインを超える

頂上戦争で活躍した影響もあり、世間ではAの人気上がっていたため、行く途中は多くの人に話しかけられた

レッドラインを超えると、自分の船に乗ってG5へと向かう

G5へは、あまり時間がかからず、すぐに到着した

海軍本部内でもガープとセンゴク、そしてサカズキやイッショウしか知らなかったAの異動の件は、G5でも基地長であるヴェルゴという男しか知らないらしい

Aを見たスモーカーがどんな反応をするのか楽しみだと内心ほくそ笑みながらAは基地長のいる部屋をノックした

｢失礼します｣

Aが室内に入ると、頬にハンバーグを付けた男が顔を上げた

おそらくこの男がヴェルゴだろう

｢海軍本部から左遷されました、中将のAです｣

Aが敬礼をすると、怖そうな見た目のヴェルゴは優しそうに笑う

｢たいそう優秀な人だと聞いているよ
よろしくA中将｣

｢こちらこそよろしくお願いします｣

｢聞いているとは思うがここは少しガラの悪い連中が多くてね…まぁ、根はいい奴らだ
そのうちわかる｣

Aはわざとらしく笑って言った

｢大丈夫ですよ、スモーカーさんもガラ悪いですし｣

｢……確かに、そうだな｣

ヴェルゴが少しだけ迷ってからそう答えると、扉が荒々しく開いた

｢どうしてお前がここにいるんだA｣

入ってきたスモーカーは驚く間もなくAに詰め寄り、たしぎがそれを後ろから少しだけ止めていたが、たしぎも興味津々でAの方を見ている

｢左遷ですよ、左遷
周りの中将たちとソリが合わなくてやられました
他に私を受け入れてくれるようなとこはなさそうなので、今日からよろしくお願いしますね｣

Aが笑顔で言うと、とうとうやらかしたのか、という顔でスモーカーはため息をつく

｢…あァ｣

反対にたしぎは少し嬉しそうに敬礼をした

｢よろしくお願いします！！｣

やはりスモーカーは他の中将たちと違い、ため息をつきながらも特に何も言わないためAは安心した

海軍本部よりも居心地がいいだろうというのはすぐにわかる

ヴェルゴという男も、優しそうでよかった、とAは思い、警戒心を無くしていた

これが後に誤算になるとは気づかず