【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ27)

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127話ページ27

一瞬で場が静かになったところでローがAの隣に立った

｢ここにいる全員に話しておくが、この研究所から外気に触れず直接海に脱出できる通路が1本だけある！R棟66と書かれた巨大な扉がそうだ
猶予は2時間！それ以上この研究所内にいる奴に命の保障はできねェ！｣

皆が驚いている中、真っ先にルフィが走り出した

｢とにかく行くぞ！！もう息なんか止められねぇ！ぶっ飛ばして誘拐してやる！｣

未だにルフィとローの関係がわからないAは少し不思議そうにその様子を見ていた

スモーカーがG5全員に子供たちの回収を指示する

｢A、たしぎ、てめェらは野郎共を率いて先に行け！｣

そのまま去ろうとしたスモーカーの肩をAが掴む

｢ヴェルゴとやり合うつもりですか？｣

｢止めるのか｣

｢いいえ、ただ先程の戦いの中でヴェルゴは右肩と左足が弱くなっているという情報があった方がいいと思いまして
武運を祈ります｣

Aはそれだけ伝えるとまた麦わらの一味に攻撃をするG5に怒鳴る

｢シーザーは私たちを閉じ込めるつもりです、死にたくないならさっさと走ってください！！｣

ようやく事の深刻さに気づいた海兵たちは真っ直ぐに走り出した

たしぎはまだスモーカーに何か言っていたが、最終的にそこの2人も別れ、スモーカーはヴェルゴを探しに行く

Aとたしぎの2人で海兵達を先導していると、ロビンがAに声をかけた

｢さっきの怪我は大丈夫？｣

｢えぇ、大丈夫です…ご心配ありがとうございます｣

Aはなんともないように笑ったが、まだ本調子ではない

そんな様子が見えたのか、近くで茶ひげの背中に乗ったナミがAに手を振る

｢アンタもこれ乗る？結構快適よ｣

どういう扱いだよと思いながらAは断った

全く緊張感のない麦わらの一味はさらに、そこからサンジがAを見つけて目をハートの形にし、ゾロは顔色悪いぞと珍しく声をかけた

しかしそれを遮るようにたしぎが主にゾロの方を睨む

｢攻撃はしませんが馴れ合うわけでもないので、やめてください｣

そう言いながらAを少し彼らから遠ざける

薄々気づいてはいるだろうが、やはりAがローや麦わらの一味と繋がりがあるのはまだ受け入れられないようだ

皆が閉まりかける扉に向かって走っていると、突如大きな音がして毒ガスが研究所に入ってくる

Aはなんとか扉を越えられたが、たしぎを扉内に投げ入れた海兵たちは数人取り残され、そのまま扉は閉じてしまう