【 ONE PIECE 】うたうたいの鬼娘は (ページ3)

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だいいちわページ3

「はぁ……はぁ……… 」

あの後私は、言うが早いかすぐさま彼らの船に乗り込んだ。

返事を聞くこともなく。

だから正直ものすごく気まずい……！

だってお互い知らないし。いや、私は少し知ってるけど相手からしてみれば全くもって知らない人間だろうし。

沈黙が重すぎる……。

「あの………この度は…勝手に押しかけて…すみませんでした…… 」

私が勇気を出して口を開いてみたものの、またしばらくの沈黙が流れる。

だ、誰でも良いから反応して……！

少し涙目になりつつ縮こまっていると、隣の方でため息が聞こえる。

「はぁ……、まあ良いわ。乗ってきちゃったものはしょうがないものね。……でも、正直アンタのことは信用出来ないわ。いつ裏切られるか分かったものじゃ＿＿＿＿＿＿＿＿＿」

オレンジ髪の綺麗な女の人はそう言って私の方を見る。

その瞬間、言葉がピタッと止まってしまった。

どうしたんだろう、そう思い不安げに女の人の顔を見つめる。

「＿＿＿＿＿＿アンタ、A？」

自分の名前を呼ばれて、少しびっくりしつつも、その質問に答える。

「はい、そうですけど、どうして私の名前を……？」

その答えに女の人は訝しげに眉をひそめてこう言った。

「どうしても何も、アンタ、ものすごい有名人じゃない」

「＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿え」

今初めて私が有名人だということを聞いて、固まってしまった。

そんなバカな。