【 ONE PIECE 】うたうたいの鬼娘は (ページ14)

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だいじゅういちわページ14

「これでわかった？入り口から入る訳」

「ああ…わかった… 」

と今にも死にそうな声で会話が行われる。

あんなことがあれば無理のないことだろう。

「わかった………… 」

皆が意気消沈している中、突然ナミさんは声を上げる。

「やっぱり山を登るんだわ」

「まだ言ってんのか、お前そんなこと」

あまりにも突然な発言に少し驚きながらも、思った疑問を口にする。

「どうやって登るんですか？」

「海流よ。四つの海の大きな海流が全てあの山に向っているとしたら…… 」

私の質問にナミさんは丁寧に答えてくれる。

なるほど、分かるようで分からん。

つまり海流が山頂の方に向かっているから山に登れるということなのかな？

とりあえず分かった風に頷いてみる。

「ははーん。要するに“不思議山”なんだな？」

……どうやら私より理解してない人が居たようである。

ナミさんは少し呆れたような表情でルフィさんを見ているし、その横でゾロさんとサンジさんは何やら不吉な会話をしている。

“偉大なる航路”に入る前だというのにそんな入る前に半分死ぬとかいう話をするのは大変止めて頂きたい。

「不思議山が見えたぞ！！！」

先ほどの会話で少し不安に駆られつつも、ルフィさんが叫んだ方向を見る。

「わあ…… 」

するとそこには、大きな大きな崖がそびえ立っていたのだった。