【 ONE PIECE 】うたうたいの鬼娘は (ページ2)

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ぷろろーぐページ2

その日、初めてあの人を見た。

海賊を見たのは初めてだったけど、なんだか、思ったより怖くないんだなと思った。

むしろ、あの笑顔には惹かれるものすらあると感じていた。

どこか、父を感じさせるあの笑顔に安心さえ抱いていたかもしれない。

どこにいるか分からないお父さん。

私が小さい時に出て行ったきり、一度も会っていない。

いや、そんな父親よりもあの人の方が断然＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。

そんなことを考えながら死刑台を眺めていると、突然轟音と共に光が走った。

それは、まさに彼が笑った瞬間。まるで彼を助けるかのように。

いや、きっと『まるで』ではないのだろう。

天は彼を助けたのだ。

逃げる彼らを横目で見ながら、私は思ってしまった。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿あの人に着いて行きたい。

そう思った瞬間、足はもう動き出していた。

止まらない、止まることは出来ない。

気付いた時にはもう、私は叫んでいた。

「＿＿＿＿＿ねえ、待って！！私も＿＿＿＿＿＿＿連れて行って！！！！」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿と。