だいはちわ ページ10
皆ひとしきり笑い終わった様で、肩で息をしている。
わー、皆辛そうだなーとのん気に思う。
そんなにさっきの頷きの連鎖は滑稽だったのかと恥ずかしくなるけど、これも特に気にしないでおこう。うん。
「 お前と居ると毒気を抜かれるぜ…… 」
未だ肩で息をしているゾロさんが呟く。
その言葉に一同うんうんといった様に頷いた。
……やっぱり貶されてるのかな、これ。
少し複雑な気持ちでふと、視線を窓にやる。
するとさっきまで嵐だったのがまるで嘘かの様に晴れていた。
「 あの、ナミさん、嵐が急に止みましたけど…… 」
あの嵐が急に晴れるのは流石におかしいと思ったので、プロ(航海士)に相談することにする。
その言葉を聞いたナミさんは、笑いの表情から一変して、驚いた顔になる。
「 しまった…、“凪の帯”に入っちゃった… 」
カームベルトとは…？？
聞き慣れない単語に頭に？マークを浮かべる。
するとナミさんが急に慌てた様に向こう側に見える嵐の中に戻れと指示を出す。
急な指示に他の人達も疑問を抱き、中々行動に移そうとしない。
一体どういう事なの？説明してナミさん！！
ナミさんは慌てながらも、私達に“凪の帯”説の明をしてくれる。
それでもピンと来ていない私達に向かってナミさんはより解りやすく説明をしてくれようとする。
「 要するに、この海は＿＿＿＿＿＿＿ 」
＿＿＿＿＿その、次の瞬間。
船が突然揺れたかと思うと、空が突然近くなる。
何事かと船の下を覗き込むと、そこには、大きな、大きな＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿海王類が、いた。
「 海王類の………………巣なの… 」
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作者名：まうる | 作成日時：2019年10月6日 12時
