QKのNo.2は… (ページ10)

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血筋のことページ10

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『それは…みんなが来てからにしましょうよ、福良さん。』

そう言って、口を三日月のような形にして笑う月影。

そして、今日は月影の招集で東大王メンバーとQuizKnockのライターやプロデューサーなどが全員呼び出されていた日だった。

福｢ねぇ、月影。
何を隠してるの？｣

『福良さんは、知りたがりだな〜。
仕方ない、特別にみんなが来る前に教えてあげましょう！』

と言って、僕の耳元に近づいて月影は衝撃の事実を囁き声で言った。

福｢え、そんな非科学的なことあるわけないじゃん。｣
『あるんだな〜。それが。』

未だに状況が理解出来てない僕の姿を見るなり、月影はクスクスと笑っている。

『さぁ、福良さん。時間です。
行きましょう？』
福｢ちゃんと説明してくれるんだろうね？月影。｣

と、月影に問うと『えぇ、聞かれたことには全てお教えします。』と返して執務室へ消えてった。
その姿を追うように執務室へ行くと、僕以外の呼ばれた全員が揃っていた。

伊｢福良さんで全員かな？｣
川｢そうじゃないですか？｣

川上と伊沢が人数を数えながらそう言う。

川上が月影に｢全員揃ったよ。｣と伝えると、月影は『イス用意しといたから、自由に座ってくださーい。』とこの場の全員に聞こえるように大きな声で言う。

僕を含め、この場にいる全員がぞろぞろと用意された椅子に腰かける。

河｢ねぇ、福良。
今日、なんで呼び出されたの？｣
山｢Aちゃんが呼び出すのなんて初じゃないですか？｣

僕の両隣の2人が、僕にそう聞いてくる。
実際のところ僕もさっき月影から聞いた言葉が未だに信じられない。

『さてと、全員集まったし席にも着いたね。
じゃあ、早速ですが今日、皆さんに集まっていただいた目的を言っちゃおうかな。』

光｢Aちゃんの事って聞いたけど…なんなの？｣
『大丈夫、光ちゃん。
それを今から話すから。』

そう言って、月影は椅子と同様に元から準備されていたホワイトボードに｢魔法使い｣と大きく書き出す。

『えっと…いきなりですが、私は魔法使いです。
ちなみに、川上さん、鶴崎君、航も私と同じ魔法使いです。』

いつも通りの笑顔で、サラッと意味のわからないことを言い出す月影。
そりゃあ、驚く人と何故か、この状況を理解している人のふたつに別れて。

川｢別に、隠していたんじゃないんですけど｣
鶴｢僕らも僕らなりの話し合いをして今回みんなに集まってもらったんですよ。｣

そう言って、月影たちは話し始めた。