長やオリジナル魔法について ページ27
side ymmt
山｢ねぇ、こうちゃん。
さっき、川上さんが言ってたカノープスの長って何？｣
控え室でパーティーまでの時間を読書で潰しているのもアレなので、同じ控え室のこうちゃんに疑問を投げかけてみる。
隣で小説を読んでいたこうちゃんは、読んでいたところに栞を挟んでから僕の方を向いた。
こ｢えっと、長っていうのは同じタイプ血のトップみたいな感じですね。
因みに、Aはシリウスの長ですよ。｣
山｢へぇ〜、じゃあ、Aちゃんは結構、偉いんだ。｣
こ｢まぁ、月影家は純血一家でシリウスなんでね。
結構、上のくらいですよ。｣
山｢でも、こうちゃんもシリウスだよね。
それに、Aちゃんの右腕的な立ち位置なんでしょ？｣
こ｢俺は、混血なんで…それに、この位置もAが航じゃなきゃやだ！って言ってこうなったんですよ。｣
と言って、笑うこうちゃん。
他になんか魔法使い内のルールとかあるの？と聞くと数十秒悩んだこうちゃんは、｢あ、あれがあった。｣と言って手を叩く。
すると、こうちゃんが持ってきた革製のアタッシュケースが飛んできた。
こ｢オリジナル魔法っていうのがあります。
例えば、僕のオリジナル魔法は薬学魔法。効果は、目的にそった薬が作れるっていう効果がありますね。
それに、この魔法が使える俺は他の人が作った同じ薬より効果が長く続きます。｣
山｢こうちゃんの薬学魔法はすごいんだね！｣
と言うと、照れたようにうなじ部分に手を置いて擦りながら｢そうでも無いですよ。｣と呟くこうちゃん。
こ｢Aのオリジナル魔法は、凄いんですよ！
時空魔法は、時も5分以内だったら戻れるし時空の間内に他の時空も作れるんです！｣
山｢え、そんなのチートじゃん。｣
こ｢Aだからできるんですよ。
ちなみに、川上さんは護身魔法で鶴崎さんは精霊魔法です。
そういえば、昨日、触れた人の魔法を1時間だけ使えるコピー薬が完成したんですよ！｣
と嬉しそうに言ったこうちゃんは、アタッシュケースの中から紫色の液体が入ったフラスコを取り出して僕に見せてくれた。
こ｢色と味は最悪ですけどね…。｣
山｢飲んだんだ…こうちゃん。｣
こ｢少しだけ、気になって…｣
｢どんな感じだった？｣と聞くと、口を抑えて｢思い出したくもない。｣と言ったこうちゃん。
ご愁傷さまです…。
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作者名：1034 | 作成日時：2020年6月1日 21時
