頬に星屑を詰め込んで (ページ22)

今日:32 hit、昨日:102 hit、合計:32,653 hit

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ハニが尋常ではないくらいに落ち込んでいて、その様子にメンバー全員が心配していた。

元から気分の浮き沈みが激しい奴ではあるから昨日までは皆そんなに気にしてなかったんだけど、今日のハニはまるで魂が抜けた人形の様に元気が無い。

さっきヨンボギが話しかけた時は必要以上に元気に見せようとしていたし、ハニが大好きな日本の曲をスンミニが流してみてもいつもならすぐ歌い始めるのに今日は無反応だった。

本当にどうしちゃったんだろう。

こういう時そばに寄り添うリノは今日に限って別の仕事で不在だし、ここは俺の出番かな？

と思ったのも束の間、タイミングを見計らって声をかけようとした俺より前に、ヒョンジニが既に声をかけていた。

「ハナ、チョコタルトが美味しいカフェを見つけたんだけど、今日ダンスレッスン終わったら行かない？」

「ヒョンジナ……、今日は、」

「この前俺のクッキー盗み食いしてたの許してないから」

「バレてたの？…あ」

「はい決定〜」

ハニが最近チョコタルトにハマってると少し前に話していたのを覚えていたのかな？

デビュー前はグループで1番不仲で心配してた2人だけど、今は中々相性がいいみたい。

ヒョンジンはスンミンみたいに頭の回転が早いわけではないけど、こういう時相手を気遣いながら重い雰囲気にならないように誘ったりできるのがヒョンジンの良い所だね。

今回は俺の出番は無いみたい。
頼って欲しいって気持ちもあるけど、同い年の方が話せることもあるだろうし何がともあれ安心した。

ダンスレッスン中は意外にもハニは集中できていて、むしろいつもよりも習得が早かった様な気がする。

だから今日は少しだけ早く終わりにしよう声をかけた。