頬に星屑を詰め込んで (ページ12)

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言われた通りジソンイの顔を見ると、トンと肩を軽く押されて呆気なくまた仰向けに寝転んだ。

あれ、ジソンってこんなに色気があったっけ。
私の知ってる彼はもっと幼い顔をしていて、声だってもっと……

ジソンイは私に覆い被さるようにして真っ直ぐ顔との距離をどんどん近づけていく。

「ちょっとジソンア、どうしたの？」

「だまって」

「待ってジソン、おねがい…っ」＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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「……ゆめ、？」

目を開くと見慣れた自分の部屋のソファに私はいて、今度こそ現実で起きられたみたい。
身につけていたアクセサリーも羽織っていたアウターもそのままでソファで寝てしまっていた。

それにしても、まさか私がジソンに迫られる夢？
嘘でしょう、信じられない。

そんなに私って恋人に浮気された事がショックだったの？
それともジソンイが相手になって出てくるくらい深刻な欲求不満？
よりによって何故弟分のジソンイなのかは私にも分からないけど、それならまだ元彼の方がマシだ。

嫌だわ、いつから私ってそんなはしたない女になったの。

深い溜息を吐いてテーブルに置かれたスマホを見るとジソンイから連絡が届いていた。
ついでに時刻を確認すると私が眠っていた時間は数十分らしい。

正直今はジソンのことを考えたくはないけど、同時に罪悪感もわいてしまって仕方なくトークアプリを開いた。

〈無事に家着いた？〉

〈着いたよ〉

〈言い忘れてたんだけど今度放送する音楽番組に出演したから見てよ〉

〈わかった〉

〈おやすみ〉

暫くはジソンイの顔を見たら罪悪感がまた湧いちゃいそうで気が進まないから録画だけしておこう。