帰路とストーカー ページ31
L:「じゃあ、今の所もっかいハナからやろう」
龍ちゃんに守られ、無事スタジオに到着した。昨日に引き続き、「SWAG&PRIDE」の練習をする。今回はパフォーマーとして参加の俺なので、歌わない分をダンスに持っていく。
音楽が流れ、体を動かす。何度も練習してきたものを、ここで十二分に発揮していく。
L:「今の良かったね。じゃあ、あとは何回か通して、ミーティングしようか」
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ミーティングが終了し、各々帰宅することになった。
彰:「A、かーえろ」
『やましょーさん! 帰りましょ』
やましょーさんが俺のところまで来てくれた。メガネに黒マスク。
『俺もマスクしーよおっと』
彰:「せやなぁ、その方がばれへんからな」
バッグに入れてた未使用の黒マスクをし、いつものメガネをかける。そしてmarvelのキャップを被る。
これは完全なる
『「不審者ですね/やなぁ」』
『俺が補導される…』
彰:「まあ人通り少ないし大丈夫でしょ。さ、帰ろ」
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『ね、やましょーさん…』
彰:「うん…俺もあれかなって思った」
俺たちの後ろをまた付いてくる奴がいる。昨日とは違うが、黒い帽子は変わってない。確信は持てないが、多分あいつだ。
彰:「…俺今小型カメラで撮ってるから、気にせず歩き続けて」
『うぅ…』
とは言われたものの、昨日の恐怖が蘇ってまた体が震える。
そんな俺を見たやましょーさんは、そっと俺の手を握った。
彰:「だいじょーぶ。ほら、何か面白いことでも話そ」
『え、面白いことって何すか。しょーへいさんの話スか』
彰:「別に翔平の話は面白くないやろ」
ツンデレやましょーさん、と言うとほっぺたをつねられる。
『いはいれふ』
彰:「俺別にツンデレじゃないもん」
どーだか。
彰:「反省した?」
『ひまひた』
彰:「じゃあ離してあげよう」
さすが、「ひとが困ってるところが好き」な人だ。怖い怖い。
『…てか、まだ追ってくるんすね』
彰:「ね…捕まえる?」
『何でですか! 走りましょ』
そう言ってやましょーさんの手を引き、後ろを見ずにひたすら走る。遠回りをし、人から見にくい場所を通り、木の間を掻い潜って自分たちの家へ一目散に走る。
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『ッはぁ、何とか撒いた、みたい、です』
彰:「あ、そう…良かった」
やましょーさんを疲れさせてしまった…。
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雑多おむらいすVII(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございます! そう言っていただけて嬉しいです! これからも頑張りたいと思いますので、宜しくお願い致します! (2019年11月16日 21時) (レス) id: 368f6167fa (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - 作品初めて読みました!最初から最後まで読みましたが続きが気になります。楽しみにしてますね! (2019年11月16日 10時) (レス) id: ac04f3e538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雑多おむらいす | 作成日時:2019年11月6日 23時