あれは誰？ ページ20
今、らんぺの楽屋にて、僕は高身長の男たちに囲まれています。
時間は昨日の夜に遡る…。
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『ごめんな、平日で』
佐:「いや、俺も今日は休みとってたし、問題ない。
寧ろお前のが忙しいのにな」
和樹とすこーしお洒落なレストランに来ていた。理由は2、3話前のお話を読んでもらえればわかるだろう。
お互いに仕事が忙しく、休みがちょうど重なったのがこの日だった。
『まあ、もっといい奴がいるだろ。そんな気にすんな』
こういう台詞はあんまり良くないとは思いつつも、いざ自分がこの立場になってみると、本当にこれしか台詞が浮かばない。
佐:「まあな。でも、4年間付き合ってきて、結構先のことまで考えてたんだぜ？ なのに今更って…」
がっくりと項垂れる和樹。相当堪えているのだろう。
『まあ…いざとなったら俺が嫁にもらってやるから』
佐:「お前の嫁とかぜってー嫌だわ」
そう言って笑う。前に会ったときよりはクマも消えてきて、すっきりした顔で笑うようになった。
『その顔が見れて安心した。ま、好きなの頼んで食べてくれ』
佐:「お前の財布が空になるまで食ってやるわ」
とかなんとか。
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…これが昨日の俺です。
まあ、簡潔に言えば、俺が男と2人で飯食ってて、しかも知らないやつだからそれを見かけたメンバーが心配したって事。心配というより、怒ってる。主に陣さんが。
陣:「別に飯行くのは止めんけど、何で何も言わんかね」
陸:「しかも知らない男とね」
『いや、あの…』
陣:「言い訳はいらんっちゅうねん。本当の事言え」
…この通りですよ。全て遮られ、本当の事を言おうとしても言えない。何なんだ。
『〜ッだから！』
イライラが溜まってきてつい怒鳴ってしまった。急に声を荒げた俺に、メンバーは吃驚したようだ。固まってこっちを見ている。
『俺は、彼女に振られた友人を慰める為に飯に誘ったんです！ それに、昨日の夜、行く前に言いましたから！ 陣さん頷いたじゃないですか！何なんですか、全部俺が悪いように！』
そこまで言って、ハッと我に帰る。メンバーは俺を見て困惑しているようで。
『ッすみません、ちょっと頭冷やしてきます』
メンバーが何人か俺を止めに入ったけど、何も言わずにその手を振り払って廊下に出る。
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雑多おむらいすVII(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです！ これからも頑張りたいと思いますので、宜しくお願い致します！ (2019年11月16日 21時) (
レス) id: 368f6167fa (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - 作品初めて読みました！最初から最後まで読みましたが続きが気になります。楽しみにしてますね！ (2019年11月16日 10時) (レス) id: ac04f3e538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雑多おむらいす | 作成日時：2019年11月6日 23時
