日常。…その４…

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ウジside



「久しぶり、お父さん。」



Aが日本語でそう言って、ふわりと優しく笑った。

ジュニから奪った花を飾り、両手をあわせて目を瞑るA。

何となくだけど俺たちもしなきゃと思ってAのマネをした。

日本語の勉強はしているものの、まだまだ理解出来ない部分は多い。

Aが日本語で親父さんに話している姿をただただ眺めることしか出来ない自分が悔しい。




何を言ってるんだろう。


あんな幸せそうな顔して。


誰のことを話してるんだろう。


楽しそうに。




そう思っていたら、Aが俺たちのほうを見てきた。


「今ね、お父さんにみんなのこと紹介したの。」


ニヒヒと笑うAは満足そうな表情をしていた。


クプス「悪いことは言ってないだろうな？」


「悪いことしか言ってない。」


ウォヌ「嘘だろ。あんな顔して話してたのに？」


「どういう顔してたっけ？」


ディエイト「幸せって顔してたよ、A。」


ディエイトの言葉に両手で頬を覆うA。


「バレました？」


なんておちゃらけて言ったAに


ウジ「お前、俺たちのこと好き過ぎなんじゃない？」


と言ってみた。

いつもなら"そんなことないけど"とか"いや、そっちがでしょ"とか返してくるのに…。

今日は照れくさそうに笑いながら



「うん…私、好き過ぎるみたいみんなを。」



なんて言うから、ほら。

みんな顔真っ赤にして照れてるじゃん。

俺たちもお前のこと好き過ぎだってこと言わなくても分かるよな、A。



好き過ぎ……完……

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