日常。…その４…

会わせたい人。 ページ14

ディノside


宿舎に帰って郵便受けを覗くと一通の手紙が入っていた。

毎月くるヌナへの手紙。


ディノ「ヌナ〜、手紙ですよ〜！」


玄関から叫ぶとリビングのドアから顔を覗かせるヌナ。


「お母さん？」


ディノ「そう！」


「持って来てー。」


ディノ「はーい。」


どうせリビングに行くんだ。

言われなくても自動的に持って行くことになる。

ヌナの目の前まで行くと


「おかえり。」


そう言って頭を撫でてきた。


ディノ「ただいま。」


ヌナに手紙を渡しながら言う。

手紙を受け取ったヌナは、自分のベットにダイブして封を開け始めた。

そんなヌナを横目にリュックをソファーに投げて腰掛ける。

手紙を読んでいるヌナをしばらく眺めていたら、急に僕に話しかけてきた。


「ディノ。」


ディノ「んー？」


「みんなに会わせたい人がいるんだけど、日本でのLIVEが終わってから自由時間あるかな？」


ディノ「あると思うよ。ヒョンたちがどこか行く予定立ててたし。」


「え、予定立てちゃったのか………。」


クプス「いや、まだ立ててないけど？」


どこからともなく現れたクプスヒョン。


「じゃあ、半日だけ空けといてくれる？会わせたい人がいるの。」


ヌナの言葉にヒョンが頷く。

会わせたい人？

一体誰なんだろう…………。

モヤモヤしながらも、徐々に近づく日本公演。

こんなのでLIVEに集中できるかな、僕。




会わせたい人……完……

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