日常。…その２…

罠に掛かった子ブタ。 ページ49

ジョシュアに着替えさせられるくらいなら、自分で着替えよう。

そう思った私は大人しくワンピースに着替えた。


「ジョシュア、いいよー。」


着替えるため、ジョシュアには部屋を出てもらった。

私の声を聞き、ドアを開けて顔だけ覗かせるジョシュア。


ジョシュア「可愛い、A。」


そう言って部屋に入ってくるジョシュア。


「ワンピースが可愛いってだけで、私は可愛くないけど？」


鏡を見ながら言うとジョシュアが私の後ろに立つ。


ジョシュア「ワンピースは可愛くないし、似合ってない。」


「バーノンには似合うって言われた。」


ジョシュア「ボノニは優しいからそう言うんだよ。」


「やめて、泣きそうになる。」


泣きマネをすれば"よしよし"と言いながら頭を撫でられた。


ジョシュア「僕が選んであげる。今度一緒に買いに行こう？」


「ディエイトとワンピース買いに行く約束してるの。だからごめんね、ジョシュア。」


ジョシュア「やだ。僕とも行こ。」


「ワンピースそんなにいらないもん。」


私がそう言うと、後ろに立つジョシュアの腕が首に巻きついてきた。


ジョシュア「他の捨てればいい。」


「黒い部分出てるよ、ジョシュア。」


ジョシュア「僕のあげる物だけでいいよ、持ってるのは。」


鏡越しに目が合うと、ふわっと笑ったジョシュア。


ジョシュア「僕だけでいいんだ。Aにプレゼントするのも、こんなことするのも……。」


耳元でそう言うと、私の唇に噛み付くようにジョシュアは口づけをした。



罠掛かった子ブタ……完……

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