日常。…その２…

ウジと失恋話。 ページ17

「あぁ……………泣きそう。」


そう言って夜空を見上げると綺麗な星が輝いていた。


「こっち見るな！」


何故か笑うホシの顔が浮かんできて、夜空に思わず叫ぶ。

実は私………失恋しました。

大好きな人から電話で"彼女ができた"と言われた。

良かったじゃん！なんて言ってみたものの全然良くない。


「いつになったら彼氏ってもんが出来んのよ、私は。」


彼氏いない歴=年齢の私。

日本にいる友だちは恋人がいたり、結婚して家族が出来たりしてるのに。


「仕事ばっかじゃん！」


独り言を言いながら宿舎への道を歩いていると見覚えのある後ろ姿が。


「ウジ！」


コンビニから出てきたウジがびっくりしている。


「天才よ、私の話を聞いてくれ。」


そう言ってウジの肩に腕を回した。


ウジ「酔ってなくてそのテンションって………なんかあったな。」


「あった。」


ウジ「作業室来る？」


「行く。」


フッと鼻で笑ったウジ。


ウジ「聞いてやるよ、話。」


ちっちゃいくせに頼れる男、ウジ。


「今の言い方かっこよすぎ。」


ウジ「俺、いつだってかっこいいけど。」


「ちょっと何言ってるか分からない。」


なんて言ってみたら、ウジから軽くお尻を蹴られてしまった。

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