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目が合ったからしょうがない。 ページ3

〆.



まあそんなわけで、予想に反してあっさり帰ってしまった彼を



ちょっぴり気にかけていた、その翌朝のこと。



「……どういうことかなぁ」



「ええやん」



「何が?」



藤井くんが、大きな荷物を持って私の家のインターホンを鳴らした。



「A、一人暮らしやん?」



「いやいやいや、え?」



昨日出会ったばかりで、友達にすらなった覚えがないこの人と同居しろということだろうか。



「何が言いたいかは察しついてるやろ?よろしく」



「待って待って待って」



引き留めようとするけれど、割と朝早い時間帯。



出勤、登校前のマンションの住人に変な目で見られても嫌だな……。



「……わかった、とりあえず入って」



「よっしゃー」



ニコッと笑いながら、棒読みで感情のこもらない喜びを伝えてくる。伝わらない。



「昨日私のことを家まで送ってくれたのは、このため?」



「も、ある!でも夜遅かったし、心配やったのもほんまやで。好きな子が怖い目あったら嫌やもん」



「………………………」



好きな子。



そんなサラッと言う?



「嘘っぽ」



「ほんまやって!運命感じたし」



この定番すぎる口説き文句と甘いフェイスで、一体どれだけの人を引っ掛けてきたのやら。



「俺、家追い出されてん」



「彼女の家?」



「ちゃう、望の家」



誰だよ。



「俺が家見つけるまででええから」



ぱん!と両手を合わせてお願いしてくる。



他の女性もいただろうに、私のことを頼ったとは。



言葉は信じないにしても、事実なら頼ってもらえたのがちょっぴり嬉しかったり……。



面倒事に変わりはないけど、些細なことでも頼りにされたら嬉しいし、



まあいっか……ってなって、少しの間住むことを了承した。



〆.

目が合ったからしょうがない。→←目が合ったからしょうがない。



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作品ジャンル:ラブコメ
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玉ぴよ(プロフ) - 超キュンキュンしました!これからも応援してます。 (2018年11月5日 23時) (レス) id: 1c4ad40882 (このIDを非表示/違反報告)
A - めっちゃ面白いです!しげちゃんの話にはすごくキュンキュンしてすごく面白いと思いました!またしげちゃんの話が読みたいです! (2018年10月14日 11時) (レス) id: 97ee4eed06 (このIDを非表示/違反報告)
たこやき。(プロフ) - 流星くんの最初のみんなの会話がストーリーになってるんですねえ!!おどろき、びっくり、すごい発想ですね!!いっつも応援してます!(^ワ^=) (2018年10月12日 22時) (レス) id: 0144452d58 (このIDを非表示/違反報告)
きゃんでぃー♪ - お久しぶりです!新作書いたんですね!面白そうだなと思って呼んだら、はゆなさんの作品だったのでびっくりしました!応援してます! (2018年10月5日 16時) (レス) id: 9c8f74032d (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 初めまして。はゆなさんの作品たくさん見させていただいてます!もう全部私的ドストライクできゅんとくるし、はゆなさん天才やといつも思ってます…(;_;)これから更新頑張ってください!! (2018年10月5日 1時) (レス) id: 2b74abc4c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はゆな | 作成日時:2018年10月4日 21時

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