I don't know who I should choose.

隆二side ページ29

臣が楽屋に戻って来て…､




臣「俺…今日は先に帰ります」




健「臣ちゃん！待って！」




臣「え？」




健「俺も帰るで､一緒に帰ろうや！笑」




臣「ええで？笑」




健「ありがとぉー笑」








臣の機嫌が戻ってる事に…､



違和感を感じる…､








そんな事を思って居たら､



臣と健ちゃんは帰って行った…








岩「臣さん､やたら機嫌良くなかったっすか？」




隆「やっぱり？」




岩「多分…Aっすよね？汗」




隆「だろうな」








臣の機嫌があんなにすぐに戻るなんて､



Aしか無いだろ…､








隆「A､迎えに行って来るわ！」




岩「了解です！」









俺はAを呼びに行くと…､



Aはさっきまで括ってた髪を下ろし…､



机に顔を伏せて寝てた…､







俺はAの横に座り､



寝顔が見たくて…､



顔に掛かってる長い髪を避けた…､









隆「ﾁｯ」









臣の機嫌が戻ってる理由が分かった…




この紅い印が､臣なりの宣戦布告…､





俺がその印に触れれば…､



ファンデーションが厚く塗ってあるから､



隠したけど､完璧には隠せなかったんだろう…､









『………っ､』




隆「A？」




『りゅうじ…ごめん､寝ちゃった…汗』









と､苦笑いして､目を閉じた…､



その姿が可愛くて､愛おしくて堪んねぇ…､









隆「起きねぇと､直己さん達待ってるよ？」




『あっ!!汗､ほんとじゃん!!』









Aは慌てて起き上がり､髪を整えた…､



紅い印を隠すように…､









隆「っ､」








マジでムカつく…､



臣に対して､こんなにもイライラした事ねぇ…､









『隆二…？』




隆「ん？」




『ここ！笑』









Aは笑いながら､俺の眉間を触った…､








隆「え？」




『シワ寄ってるよ？
カッコイイ顔が怖い顔になってる！笑』








はぁー､



ほんと､なんなんだよ…ったく､









隆「ちょっとイヤな物見ちゃっただけ！」




『ん？』




隆「ほら､行くぞ！」




『うん！笑』









俺が出した左手を笑顔で掴んでくれる…､



今はそれだけでもいい…､



俺が1番近い存在だと感じるから…､









Aと直己さんと岩ちゃんが待つ車に乗り込み､



予約されてた店に向かった…､

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