I don't know who I should choose.

剛典side ページ20

Aのアシスタントと



アーティストさんが揉めてる…､



Aは隣で目を閉じて考え込んでるし…､








N「大変だな汗」




岩「なに揉めてんすか？汗」




N「もうすぐ本番なのに､
やっぱりネックレスが気に入らないって言い出してるんだって！汗」




臣「マジかよ汗」




隆「ありえねぇ…汗」









俺らメンバーも､周りのアーティストやスタッフも



冷たい目でそのアーティストさんを見てた…､









『分かりました！』








と､Aは首からネックレス外して､



その自分のネックレスを付けた…､









三「え？汗」




岩「……あれっ､」




N「岩ちゃん？」









俺は近くに来たAの腕を掴んだ…､








隆「岩ちゃん？」




『どうしたの？』




岩「お前…あのネックレス…っ､
外していいのかよ!!」




臣隆「え？」




岩「大切な物だろうが!!汗」




『剛典､ちゃんと返してもらうから！
大丈夫よ！笑』





岩「っ､１回も外した事ねぇのに､
なんで､あんなわがまま『仕事よ！』っ､」




『仕事だから､仕方ないでしょ！
私は今､あのアーティストさんのスタイリストなの！』




岩「A…っ､」




『だから､あのアーティストさんが納得して､
気に入って､喜んで頂けなきゃ意味が無い！』








と､Aは笑顔で俺の肩を叩き…､








『ありがとね？剛典！笑』








と､その場を後にした…､








岩「待てって!!汗」








Aは振り向かず､手だけを振った…､








岩「………(ちゃんと返してもらえよ､絶対､)」








と､俺はAの背中を見つめ呟いた…､








健「岩ちゃん？」




岩「………ほんと､頑固っすよね､」




健「あのネックレス…何かあるんか？」




岩「Aのお兄ちゃんの形見っす､」




臣隆「え？汗」




隆「一人っ子じゃねぇの？汗」




岩「Aの父親が亡くなって､
母親が再婚したから､義理のお兄ちゃんっす､」




隆「………亡くなったの？」




岩「いや､急に居なくなって､
未だに行方が分かんないんすよ…､
あいつ､スゲー懐いてて…､
居なくなる前の日にお兄ちゃんがずっと付けてたネックレスをお守り代わりにくれたって言ってました､」





臣「マジかよ…」




N「それを…」




岩「はい､
あいつ…1度も外した事ねぇのに､」




臣隆「っ､」







それから､収録が終わり…､



Aの元へ行った…､

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