I don't know who I should choose.

隆二side ページ16

『それから､デビューが決まった笑
で…､』




隆「うん」




『男の子がデビューして､しばらく経ってから､
久々に会う事になってさぁー､
お祝いもまだしてあげれてなかったから､
こっちへ出てきて､指定されたお店に行ったの！』




隆「うん､」




『なら…､1人じゃなくて､男の子と同じグループで､先輩なんだ！って紹介されて…､
初めはなんでよ！って､ちょっと思ったけど､
まぁ､今日だけだと思って…､
結局3人でご飯食べる事になった…､』








それが………臣､







『で､帰りに番号聞かれて…､
連絡取るようになって､男の子と3人で会う事も増えて､その人と2人で会う事も増えてって…､
いつの間にかお互い惹かれてて…､
付き合ったんだ…』





隆「っ､」








そんな予感はしたけど…､



いざ聞くとキツい…､








『でも､デビューしてそんなに経ってる訳じゃないし､周りには言わないように口止めして､
知ってるのは男の子だけで､男の子も「その人ならいい！」とか言ってて…､
ほんと､密かに付き合ってた』




隆「………どれぐらい？」




『2年…ぐらいかな？
それぐらい経った時に…
女の子は手紙一通を置いて､男の子とその人の前から消えたの…』








え？








隆「消えた？」




『うん､
別れ話をした訳でもなくて､
手紙に別れて下さい…って書いて､LAへ飛んだ…』




隆「………理由は？」




『1番は寂しくて､辛くなった…』




隆「え？」




『隠し続けて､コソコソ付き合ってるのが苦痛っていうか…､耐えられなくなってきて…
それプラス…相手はどんどん夢を叶えてって､
人気出てきて､忙しくなって､会えなくなって､
付き合ってる意味が分からなくなって…
でもその反面…嬉しさもあったんだよ？』





隆「嬉しさ？」




『うん笑
その2人がどんどん成長してく姿見ててさ！
そうすると､いつか…自分がデザインして作った衣装を2人が着てくれたら…とか思ったら､
自分の夢も叶えたくなったんだよね…』





隆「A…」




『だから､知り合いがLAに誘ってくれたタイミングで､手紙だけで別れを告げて､夢を叶えにLAへ行った､それから死に物狂いで､何年もデザインもスタイリストとしても勉強して…
やっと認めてもらって､スタイリストとして､
1人で任せてもらえるようになった！笑』





隆「そっか笑」







俺がAを抱きしめながら､頭を撫でれば…



Aは俺の方に身体を向けた…

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