I don't know who I should choose.

隆二side ページ15

俺はズルいって分かってても…､



臣と長時間居させられる程､余裕ねぇ…､



だから､臣と居るって分かってて電話をした…､








『そっか…､隆ちゃん？』




隆「ん？」




『このままでいいから､
私の昔話…聞いてくれる？
ちょっと長くなるかも知れないけど…､』




隆「A…」




『隆ちゃんには話したいの…』





隆「ん､分かった！」









と､返事をして…､



Aを抱きしめる力を強くした…､









『8歳ぐらいの女の子が公園で遊んでた時に､
4歳ぐらいの男の子がお母さんと一緒に公園に来たの！その男の子がすっごく可愛くて､一緒に遊んであげたら､すぐに懐いてくれて…､
それから､お家も目の前だって知って…､
気付けば､いつも一緒に居たんだぁ笑』









多分…､



Aと岩ちゃんの話…､









隆「うん笑」




『でね？女の子は一人っ子だから､弟が出来たみたいですっごく嬉しくて､その男の子もお兄ちゃんは居るけど､お姉ちゃんは居ないから､
ほんと､お姉ちゃんとして懐いてくれてた､
でも…中学ぐらいから､お互い彼氏彼女が居たりして､だんだん距離も開いてって…､
高校生で､男の子が地元を離れるってなってさ､』





隆「うん」




『その前から何となくは気付いてたの…､
男の子に女の子が想いを寄せられてる事に…､
でも､女の子は気付かない振りをしてた､
けど…､地元を離れるってなった時に､
「ずーっと好きだった」って､
「お姉ちゃんとしてなんて､見た事ない」って､
言われたの！』




隆「……」




『でも､女の子はどうしても弟としてしか､
見れないから…､そう伝えれば､「じゃあ､これからは弟として居る」って､でも…「弟として見れなくなった時はちゃんと振り向かすから！」って､
地元を離れて行ったの…､』








そうだったんだぁ…､








隆「で？
少しは男として見れるようになったの？」




『ふふっ…､それが全然…汗
今でも弟としてしか見れないの､
でも…､男の子がまだ想いを寄せてくれてる事は､
気付いてる………､でね？』





隆「うん」





『何年か経って､就職せずにダンサーになるって言い出して､男の子のお母さんも泣いてた…､』







あぁ…､



岩ちゃんから聞いたわ…汗








『でも､女の子は男の子がそうしたいなら､
それが夢なら､応援してあげよう！って
思ったの！』





隆「そっか笑」





『それから､デビューが決まった笑』

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