臣 様 の 言 う と お り

舞踏会 ページ12

＊





ガチャ＿＿





ドアを開けて、空を見ると陽が頭しか見えない程。


早くしないと...。









前を向き走ろうとすると、前に茶色い壁？みたいなのがあったので、ピタッと止まる。









『...？』








よーく見ると馬だった。








『あっ、なんだ、馬か。』








と、避けようとすると









「おいっ。」


『？』





声をかけられた。








「おめえだよ、おめえ」







後ろを振り向くと、キラキラオーラを放つ...









『...広臣？』









思わず名前で言う。
というか、王様扱いしてない。









広臣「ふっ、王様を呼び捨てで呼ぶとは結構な度胸じゃねえか。」






鼻で笑うと、
馬から降り、私の元へ来た。








『な、何の用！』

広臣「何って、お前、迎えに来たんだけと。
舞踏会来ねえからよ。」

『...。』

広臣「外に出てきてるってことは、
舞踏会に来ようとしたんだな？」

『っ...。』


広臣「図星か。」

『だって、王の誘いには行かないといけないじゃないですか。』

広臣「よく礼儀がなってる"犬"だな。」




私は犬というワードに顔を上げる。





『犬ってなんですか。』

広臣「でもまぁ、俺の言う事聞かないのは、
ダメだけどな。」

『当たり前でしょ！』

広臣「飼い主の言う事聞かないんだ？」

『はぁ？』





飼い主＝コイツ
犬＝うち





あんたの犬って事ですか？









広臣「礼儀もなってねーの？笑」

『...うっさい。』






と、私が後ろに方向を変え、帰ろうとすると

"待て＿"と二の腕を掴まれた。








『なに。』

広臣「今日は、俺の言う事聞いてもらうからな。」

『...。』

広臣「安心しろ、ご褒美は、あるから。(ﾆﾔｯ」

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